「ツェルニーやハノンってやらないと駄目ですか?」ハノン編 その2

最終更新: 6月27日


ピアノ指導歴28年。

これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、

兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪

今回は、

「ツェルニーやハノンってやらないと駄目ですか?」

ハノン編 その2


について、お伝えします。



前回、ハノンピアノ教本を学ぶ事の

大切さをお伝えしましたが、



このハノンの中で、もっとも大切なのが、

前回の記事でも触れている、



第39番の「全調のスケール(音階)」と、

第41番の「全調のアルペジオ(分散和音)」


です。



・スケールとアルペジオが大切な理由


ほとんどの曲に、

このスケールとアルペジオ、

カデンツのアレンジが使われており、



これをしっかりやって、

指に覚えこませることで、



クラシック曲もポピュラー曲も、

ラクに弾きこなすことが

可能になるからです。



ハノンでは、

スケールとアルペジオが、

39番と41番に分かれて掲載されていますが、



これは、

続けて演奏するのが普通です。



前回ご紹介した、

「大阪音楽大学 編纂」の

スケールとアルペジオは、



1つの調のスケールとアルペジオが、

1ページに

まとめて掲載されているので、

とても見やすいです。↓

(こちらはDdur 二長調です)

どの調も、この楽譜のように、

繰り返しを入れて弾き、

カデンツ(I Ⅱ Ⅰ Ⅴ7 Ⅰ)を

弾き、アルペジオを弾きます。



このスケールとアルペジオを

しっかりと!弾きこなすためには



・正しい指番号を守る

・正しい奏法で弾く



事が大切なのですが、



この「正しい奏法」で

弾く事が出来ていない人が

結構多いです。



・スケールとアルペジオの

正しい奏法とは?



手首やひじを回さず、

平行移動で弾く。


です。


皆さん、

1番の指で指くぐりをする時に、



「ぐい」っと、

手首をまわしてしまうんですね。

↑右手なら、

青丸の「3の指」「4の指」から

赤丸の「1の指」に行くとき、



左手なら、

青丸の「1の指」から

赤丸の「3の指」に行くときに、



手首をまわしてしまう・・・



「これ、駄目」です。



・何故手首や肘を回してはダメなのか?


理由は、


時間がかかるから


です。



スケールとアルペジオは、

最終的に、


「出来る限り早く」

「音の粒を揃えて」


弾く事で、



速く正確に弾くテクニックを

身に付ける事が目的で行います。



つまり、

出来る限り、無駄な動きを排除して、

弾く事が必要になるわけです。



同様にアルペジオも、

手首と肘をまわさないようにして、

弾かないといけませんが、



これを、手首も、

特にアルペジオの場合は、

肘もグイグイ回して(笑)



「アルペジオだけ遅いテンポ」で

弾いてしまう子が多いです。

肘を回すと、速いテンポでなど、

弾けません。



スケールもアルペジオも、

きちんと「メトロノームを使って

一定のテンポで弾けるように練習します。



ですので、

はじめは、ゆっくりと、

正しい指番号と指、腕の運び方で



♩=60くらいから練習し、

♩=120を目指します。




あと、これまた、

基礎テクニック本をされていない方に、

多い、

自分で指番号が付けられない問題



・指番号を自分で付けられない理由は?



それは、


ツェルニーやハノンといった

教本にある、

基本テクニックの習得を

していないから


です。



スケールとアルペジオを、

全調、習得すると、



指が覚えているので、

譜読みの時、

指番号が書いていくても、

指が勝手にいってくれます。



音の運びで、

その調の基本の運指でない所が

出た時だけ、



「あ、ここで「1」にしないと

だめかあ・・・」

と、


部分的に指番号を書き入れるだけで

弾けるので、



全部に指番号を

振らなくても弾けますし、



途中で指が足らなくなっても、

うまく指を置き換えたりするテクニックも、



ツェルニーや、

のちのバッハの曲集などで

習得出来ているので、



指番号が楽譜に書いていなくても、

困ることはないんです。



指番号がわからない・・・

弾けない・・という方は、



「趣味でピアノをやっていた」

という大人の生徒さんに多いのですが、



大人なので、子供より断然

知的能力は高いため、



譜読みは、

何とか頑張れば出来るので、



「これが弾きたいです!」

と、結構難しめな曲を

持ってこられることが多いんですね。



ところが、決まって、



「指番号がわからないので、

教えて下さい!」



と、仰るんですね・・・



曲の最初から最後まで、

こちらに聞かないと、



ご自身では、

指番号を付ける事が出来ない方が、

ほとんどなんです。



聞くと、

ほぼ100%と言っていいです・・・



スケール&アルペジオも、

ツェルニーもされたことはない・・・

と仰います。



勿論、指番号は、レッスン内で

お教えする事は可能ですし、



弾きながら、

「あ、ここは2番からですね~・・・

あ、3番でも弾けますけど、

どっちが弾きやすいですか?」



と、聞きつつ、

指番号を入れていって

差し上げたりするのですが、



凄く、

時間がかかってしまいますし、



「新しい曲を弾こう!」と思うたびに、

レッスンに行って、

先生に聞かないといけないですよね。



退屈で難しくても、

(スケールとアルペジオは、

実は、とても難しいです。

だから音高や音大の入試に出るんですね)



やっておけば、レッスンを辞めても、

自分のちからで、好きな時に、

いつでも弾く事が出来ます。



私達ピアノ講師としては、

生徒さんが、そのことで

レッスンに来てくれる方が、



「ビジネスとしては」

よいのかもしれませんが、



でも・・・



本来


・ピアノ講師の役割とは


先生の手を離れても、

生徒さんが自分の力で、

読譜、演奏できる力を付ける事



だと、私は思いますので、



嫌がられようと、

特に子供には、



「基礎テクニックの本」

はさせます!!



大人の生徒さんも、余程、

いやがられる方以外は、

して頂いています。



当教室の生徒さんは、

私に口うるさく、



「手首回さない~!」

「指の形~!」

「1の指ラクに~!」



と言われまくり、

楽譜に書かれまくっていますが、



安心して下さい♪」



うるさく言われて良かった・・・

と、きっと思ってもらえると思いますので。



いや、これが当たり前なので、

良かった・・とは

思わないかもしれないですね。



皆さんが、レッスンを辞めても、

自分の力で好きにピアノを弾いて

楽しめるよう



これからも、しっかり

基礎テクニックの教本は

やって頂くつもりです。



皆さん、頑張って下さいね♪



以上、

「ツェルニーやハノンってやらないと駄目ですか?」

ハノン編 その2


について、お伝えしました。



次回は、ツェルニー編です。




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ハノン編その1)


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