こんばんは。
これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、
兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪
今日は「ピアノ教室」を探すときに
「何にポイントを置いて探せばよいか」・・・
という事について、お伝えしていきたいと思います。
「ピアノって何歳から始めたらいいの?」の記事でもお伝えしましたが、
まずは「ピアノを習ってどうしたいのか」という所から、
お考え頂くと、良いと思います。
小さい時から習わせて、もし上手くいけば、
専門に進ませたい・・!
と、お考えなのか、
とりあえず、ピアノがちょっと弾ければいいから、
お月謝が安くて、自宅近くで通いやすいところがよい・・!
と、お考えなのか。
私の考えといたしましては、
「とりあえず」で、お月謝の安いお教室というのは、
あまりお勧め出来ません。
ピアノのお稽古に限らず「安いもの」には、
安いものなりの理由がありますよね。
お月謝、レッスン料を高く取られないお教室の場合、
先生が、きちんとしたピアノ教育を受けていらっしゃらない場合や、
設備(楽器等)が整っていない場合が多いからです。
それなりにきちんとした設備を整えようと思えば、
当然費用はかかりますし、維持費もかかります。
それでも、その設備を整えるのは、
「その楽器、設備がないと、出来ない指導があるから」です。
私の教室の場合ですと、グランドピアノ2台を設置していますが、
これは生徒さんの隣で、弾きながら指導をするためです。
ある程度のレベルになると、演奏の仕方についても、
細かい指導が必要になりますが、
手首や腕の使い方、重心の移動の仕方、
ペダリングのタイミングなど、
真横ですぐに弾いてお手本を示してもらった方が、
各段に分かりやすく、レッスンの成果も高いのです。
その為、音高や音大のピアノ科の生徒のレッスンは、
グランドピアノ2台あるレッスン室で、レッスンが行われますし、
音高や音大で指導されている先生の、
ご自宅のレッスン室も、グランドピアノ2台を設置されている事が多いです。
副科(専門がピアノ以外で、ピアノは副科となる)レッスンの場合は、
ピアノ1台のレッスン室をあてがわれる事が多いことを考えても、
きちんとした専門的なレッスンを行うなら、
グランドピアノ2台ある事が理想です。
先生側も、それが理想とわかっていても、
住宅事情的に、そこまでの設備を整える事が難しい場合も多々ありますが、
それでも、きちんとした指導を目指すならば、
最低グランドピアノ1台は用意したいところです。
なぜなら、グランドピアノとアップライトピアノでは、
構造が違うので、出来る事が違うからです。
この構造の違いについては、また別の記事で書きたいと思いますが、
分かりやすい技術的な違いで言うと、
グランドピアノだと、力を抜いて速く指を動かせば、
装飾音やトレモロなど、細かい音が綺麗にたくさん入りますが、
アップライトピアノだと、構造的に、
グランドピアノほどたくさん細かい音は入らないんです。
力を入れて、無駄な動きをたくさんすれば、
それなりには音は入りますが、
その弾き方で、グランドピアノを弾くと、
固く重く「必死で弾いてます」感満載・・な感じになります。
これは、私が経験した事ですが、
その昔、ターンなどの装飾音が多かったハイドンのソナタを、
自宅でずっとグランドピアノで練習していて、
アレンジのレッスンの時に、アップライトピアノで
同じように弾いたところ、
曲のあちこちで装飾音が入らず、
変なところで力は入るし・・・で、上手く弾けず、
「え?なんで・・・??」
お、茫然としていましたら、そのアレンジャーの先生が、
「あなた、自宅はグランドピアノなのね?」
「アップライトだとグランドの弾き方で弾くとそうなるのよ・・
弾きにくいでしょ?」と。
子供の頃は、アップライトピアノで練習していましたし、
教室のピアノも、アップライトピアノだったので、
わからなかったんですよね・・・
専門に進むことになって、グランドピアノに買い替え、
レッスンも音高講師の先生の所に替わり、
先生のレッスン室もグランドピアノ2台のレッスン室でした。
その時に、フィンガートレーニングをして、
一から奏法を変えましたので、
それまでアップライトで弾いていた奏法とは、
まるっきり違う奏法になっていたんです。
そこから何年も経って、
「きちんとした正しい弾き方が普通」になってくると、
アップライトピアノでは、きちんと弾けない所が多々ある・・
ということがわかりました。
そこの所を、先生が良く良く!ご理解されている教室だと、
グランドピアノを設置されていると思います。
そこの所を、ご理解されていない・・という事は、
先生が、専門のきちんとしたピアノ演奏について学んでいらっしゃらない・・・
という事になりますので、
レッスン料はお安くて、経済的にも助かるかもしれませんが、
間違ったことを指導されて、
安いといえ、そこにお金を払う事は、大変もったいない事だと思います。
それに「ちょっと弾けたらいいから」と、
余りお勉強されていない先生の所に行って、
正しくないことを教えられてしまい、
悪い癖がたくさんついてしまった場合・・
それを直す事は、大変な苦労が必要で、
遠回りもかなりする事になります。
特にもし、習われた方がお子様で、その子に才能があり、
「これは専門に進める!」となった場合、
そのマイナスは、図り知れないほど大きいです。
私がまさにそうだったので、
私が指導する生徒たちが、私と同じ大変な思いをしないよう、
たとえ、趣味や気晴らしで弾く場合であっても、
綺麗な音で軽やかに楽しく、ラクに演奏できるようにと、
(正しい奏法で弾くと、疲れないので何時間でも弾けます♪)
正しい姿勢、指の使い方、体重のかけ方など、
しっかり指導させて頂いています。
私がレッスン室の紹介等でよく掲げている、
「無理なく楽しく♪」は、正しい奏法あってこそです。
また先生が、音大のピアノ科を出ていらっしゃらなくても、
音高や音大の先生の所にいって、学んでいる先生もいらっしゃいます。
お教室、先生を探されるときに、
「その先生が、今も師についてピアノを学ばれているか」
という所も、しっかりチェックされると良いと思います。
ピアノは(楽器はすべてだと思いますが)、
どんなに昔弾けていても、練習しなくなれば、全然!弾けなくなります。
私が音大でお世話になった先生は、
海外でも演奏活動をされているような先生でしたが、
ご自身の師について、レッスンを受けていらっしゃいましたし、
その日どんなに遅くなっても、毎日練習されていました。
勿論、私も今も師についてレッスンを受けていますし、
どんなに疲れていても毎日練習しますし、
練習時間は確保するよう、努めています。
また、先生が現在も師についてお勉強されいる・・という事は、
先生は「指導者」でありながら「生徒」もある訳です。
つまり「リアルに生徒側の気持ちがわかる」んですね。
しばらく、自身が生徒でないと、やはり生徒側の気持ちより、
指導者側の目線ばかりで、生徒を見てしまいがちです。
でも、自身もずっと生徒でい続けることで、
「ああ、こういう言われ方されてしまうと、やる気が落ちるなあ・・」とか、
「こういう事言われると、俄然やる気がでる!」とか、
ダイレクトに自身が感じているので、
自然と、生徒への言葉も対応も、
「生徒の気持ちを考えたもの」になります。
そこの所がクリアとなった先生で、
「ご自身のお子さんの性格に合いそうな先生」
「習われるご自身に合いそうな先生」
を、探されると良いと思います。
よって、
<チェックするところ>
1、先生が専門的にきちんとピアノを学ばれているか。
今も自己研鑽を積んでいらっしゃるかどうか。
2、教室の設備が整っているかどうか。
3、習われる方、お子様と相性が良さそうかどうか。
を、しっかりチェックなさって下さい♪
以上、「ピアノ教室を探すときのチェックポイント!」
について、お伝えしました。
ようこピアノ教室HPはこちら♪↓
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