こんばんは。
これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、
兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪
今回は、大人の方がピアノ教室を選ばれる際の、チェックポイントについて、
お伝えしていきます。
これまた、
「全くの初心者である」のか、
「少し子供の頃に経験がある」のか、
「結構弾けます!(ツェルニー40番や、バッハシンフォニアなどまでやっていた)」
なのか・・でも、全然変わって来ますし、
ポピュラーを弾きたいのか、クラシックを弾きたいのか・・
でも、また違ってきますよね。
ですので、私がこれまで大人の生徒さんに指導してきた中で、
一番多かった「全くの初心者」「少し子供の頃に経験がある」の方が、
「どういった事にポイントを置いて、
教室を探されるのがよいのか」・・という事について、書いていきたいと思います。
まず・・・いきなり結論から行きますっ!!
「優しくて、根気強い先生、お教室を選んで下さい!」
これに尽きます。ハイ・・!
何故かと申しますと、
もう脳が出来上がっている大人は、
子供のように、順調にサクサク!進まないからです。
これはもう、嘘を言っても、上手を言っても仕方ないので、
本当の事をちゃんと、申し上げます!
もうとにかくですね、
「指がいう事をきいてくれません!」汗
2の指を動かしたつもりが、3の指が動き、
「違いますよ~」と言っても、
「え・・?あれ?なんで?」という感じで、
間違った指が動いてることに気づけない・・・
鍵盤の位置も、なかなか覚えられない・・・(泣)
「こんなに苦戦するとは思いませんでした・・・」
と、仰る方がほとんどです。
だからこそ、少しづつでも、毎日練習することが、
子供以上に大切になってくるわけですが、
お仕事や家庭があったりすると、
毎日練習をそれなりの時間取る・・という事も難しいので、
習い始めは「よおし!やるぞ!!」と意気込んで、
毎日練習していても、
「あ・・・今日無理・・・もう・・ね・・る・・。(撃沈)」
となってしまう日が、やはりある訳です。
それが1~2日なら、他の日で取り戻せたりしますが、
仕事が立て込んでいて「この1週間ほとんど弾いてない・・・!」
という状態で、レッスンに行かないといけないと時もありますよね。
そんな時、先生が怖かったら・・・
「あかん・・なんて言われるやろ・・・怖い・・行きたくない・・」
(ここの所は、子供も一緒ですね笑)
となって、
つい、休んじゃう・・・
そういう事が続く・・・
辞める・・・
となってしまうんです。
先生の方も、怖くなるつもりはなくても、
事情もわかっていても、
生徒が毎回毎回練習してこなくて、
1曲が半年、1年かかっても仕上がらない・・となると、
やはり辛くなってくる訳です・・・
根気がないと、そこを待ってあげられないんですよね。
そもそもピアノのレッスンというのは、
「練習」と「レッスンに来る事」がセットなので、
どちらかが欠けるとなると、それはもうピアノのレッスンを受けること自体、
意味がなくなってしまう・・というか、
「生徒さんの貴重なお金と時間を無駄にしてしまう」事になる訳です。
そこが指導者側にとっても辛い所ですし、
どんなに指導を一生懸命にやっても、
成果が全くみられない・・というのは、
終わりのない作業、仕事をしているのと同じなので、
そこも辛い所であったりします。
ピアノで専門にまで進むには、
毎日毎日、延々と同じパッセージの練習を、黙々と何時間も続ける・・・
という、
かなりの根気が必要なので、
ピアノの先生には、根気のある方は多いと思いますが、
でも「気が短い」「気が強い」という部分も、
同時に持ち合わせている方がこれまた多いので、
大人で、初心者であるなら、
「比較的、気立ての優しめ(笑)の先生」を選びましょう♪
音大の先生などは、専門の生徒しかみて下さらなかったりしますし、
厳しくて当たり前だったりしますが、
初心者や、専門ではない生徒を取って下さる先生も、中にはいらっしゃいます。
これは、私が6年ほど前に、
母校の大阪音楽大学で行われた、指導者研修を受講した時のお話しですが、
こんな公開レッスンがありました。
「本学教員による模擬レッスン 及びディスカッション」
~幅広い生徒を対象として~
大学のミレニアムホールで行われた、公開レッスン。
あらかじめ、受講生である私達には、
公開模擬レッスンで演奏される楽譜や曲名は知らされていました。
「クーラウのソナチネOP.55-6」と、
「アナと雪の女王」から「let it go」
「アナ雪」の楽譜は、当日配布・回収でした。
「幅広い・・・」と言われている通りに、
クーラウのソナチネを演奏された生徒さんは、
楽曲を見て予想した通り、
おそらくコンクールなどに出演されているであろう、小学校高学年くらいの女の子。
アナ雪を演奏された生徒さんは、
習って間もない、大人の男性の方でした。
先に女の子の模擬レッスンでしたが、
ホールでの公開レッスンで、かなり緊張されたと思うのですが、
実によく弾いていました。
力が入りすぎていて、上手く演奏出来ない部分や、
バランスの良くない部分を、アドバイスしてもらっていましたが、
素質のありそうなお子さんだったので、
これを機会に、大学の先生にもレッスンを受けて、
きちんとした奏法や表現の仕方を学べば、
もっともっと・・・上達されるのでは・・・
と思いました。
年齢がいくと、一度付いてしまった癖はなかなか抜けませんが
まだ小学生であれば、きちんと直るでしょうし、
もっと弾けるようになりますね♪
そして「かなり勉強になったな~・・・」と思ったのが、
次の大人の生徒さんでした。
「公開レッスン」となれば、先の女の子のように、
「良く弾ける選ばれた生徒さん」が出ることがほとんどだと思いますが、
「初心者の生徒さん」で、曲も「ディズニー」・・・
え~・・・??!
音大の先生のレッスンを・・・??
ホールでの公開講座で・・・???)(・□・;)
これは今まで見たことがありませんでした・・・
レッスンの前に、その男性の生徒さんが、
「僕は基本、楽譜は読めません。メロディーも耳で聴いたのを、
弾いているので、楽譜とも違っていると思います。」
と説明され、さらにびっくり!
レッスンが始まって、
「おおおお・・っ本当だあ・・・Σ(・□・;)!」
楽譜を見てても、
「今どこ・・??」っていうくらい、自由に弾かれていまして 汗
止まったりつっかえたりして、さらにどこなのか、
なんの曲なのか、全然分からない感じに・・・
でも、頑張って演奏されているんですよ・・・これがっ!
そして、何より先生が「かなりの忍耐力を持って指導」されていました。
「間違うときって手が先に行ってしまっているから、
メロディーを歌いながら弾いてみましょう♪」と言われ、
舞台上で、ドレミでメロディーを歌って弾かれると、
なるほどミスが減ってます。
私達でも、いきなり手が行ってしまって、
考えずに音を出してしまうと、大変なことになる場合がほとんどですからね~・・・
最後に、なんとか弾き終えられた時には、
会場から拍手が起きました・・・!
多分、その生徒さんのピアノ歴や実力からすると、
「アナ雪」は簡単にアレンジしてあっても、相当難しい・・・
でも、きっと「これが弾きたいですっ」と、仰った気持ちを大事に・・と考えられて、
先生もOKを出されたのだと思うのです。
そうはいっても、かなりのグダグダになるわけで汗、
色んなレベルの生徒をみたことのある私が指導する事になっても、
「かなりの根気と忍耐力が要るな~・・・」と思うのに、
音大の先生が、そのレッスンをされている・・・!ということが、
もう、衝撃でした。
音大の先生にみて頂くって、昔なら
ある程度以上のレベルでないと、まずレッスン自体受けて頂けませんし、
レッスンを受けるなら、
きちんと最後まで弾きとおせないといけないんですよね~
あ・・・私は「一応最後まで弾いているがミスが多く・・・」
みたいな出来でレッスンに行き、叱られた事があります・・・汗)
(まだ、叱られるだけマシですが・・・)
こういう模擬レッスンで「色んな生徒さんのレッスンを公開で」
という趣旨だったから・・・だと思うのですが、
それでも「時代は変わったなあ・・・」と痛感しました。
私のところにも、子供の頃にピアノ経験のない、
初心者の大人の生徒さんが、数名いらっしゃいますが、
このお話をしましたら、
「その人、すごいメンタルですねえ~っΣ(・□・;)」と、驚いていらっしゃいました。
「もし、私が「公開レッスンに出ませんか♪」と言ったら、どうしますか?」
と聞きますと、皆さん一様に、
「いやいやいやっ!!とんでもないです~っ(汗)!」
と、仰ってましたね・・・(苦笑)
でも、恥ずかしがらずに、どんどん、そういう機会にも参加し、
出ていく事で、得られるものって、とても大きいと思うんです。
大人になると「恥ずかしい」「失敗したくない」という気持ちが大きくなりすぎて、
緊張も、より大きくなってしまいますが、
出ることで、慣れても来ますし。
今は発表会が無理な大人の生徒さんも、
次回は、頑張って出て頂けれるといいな・・・と思いました。
そして、指導者側は、いろんな面での勉強・研究は勿論ですが、
何より生徒さん側の「気持ちに寄り添う事」と「忍耐力」、
これが大切ですね!
ですので皆さん!
「優しくて根気があり、生徒に寄り添ってくれる先生」
を、是非選んで下さい♪
以上、「大人がピアノ教室をの選ぶとき」のチェックポイント!
についてお伝えいたしました♪
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