こんばんは。
これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、
兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪
今回は、「大阪音楽大学 指導者研修レポート」その4~連弾曲を上手く演奏するには
について、お伝えしていきます。
さて、私が一番楽しみだった講座です♪
アンサンブルを楽しもう
~連弾でオーケストラの豊かな響きを~
講師:藤井 快哉先生
課題曲は、
・ブラームスのワルツOP.39-15
・フォーレのドリー組曲OP.56より「子守歌」
・グリーグのソルヴェーグの歌
・ドヴォルザークのスラブ舞曲OP.46-8
先生のお話では、ドイツの踊り、フランスの歌、ノルウェーの歌、チェコの踊り・・・
という風に「2つの踊りと2つの歌」を選曲したとの事でした
どの曲も、とても素敵な曲なので、選曲に迷いましたが、
私が練習したのは、フォーレのドリー組曲より「子守歌」のプリモ♪
本当は「ソルヴェーグの歌」か「子守歌」のセコンドがやりたかったんですけれど、
「ソルヴェーグの歌」は表現を考えるのに時間もかかりそうだし、
「子守歌」のセコンドも、音も多いし、ペダルが難しかったので、
講座の日までに「きちんと弾けるものを」と、「子守歌」のプリモを選びました♪
それぞれ、受講者の皆さんがどの曲を練習してきたのか挙手し、
曲毎に分かれて座りましたら・・・・
「あ・・・一番前や・・・」
なんと、一番前に座る羽目になってしまったのです~・・・
絶対トップバッターですよねえ・・・?
まあ、仕方ありません。
どうせ弾かないといけないのだから~・・・
ハイ。
案の定、一番に弾くことに。
今日初めてあった方と、いきなり合わすので、
余計に緊張しましたが、
なんとかそれなりに弾けまして、
「初めてにしては、かなりまとまっていて、良かったですよ♪」
「バランスがとてもいいです♪」
と褒めて頂けました。
良かった~♪
「これだけ出来るのだから、さらにもっと!」
とおっしゃって、リタルダンドをかけるタイミングや、
音色について、色々とアドバイスをして頂きました。
他の方も次々と演奏されて、
「2分音符=42」のテンポのことや、(「4分音符=84だと速く感じる)
横の流れを感じること、
「P]の指示があっても、セコンドのフレーズがつながっているときは、
プリモの音量はおとしても、テンポは落とさないように、
転調し、プリモが腕を交差させて演奏する箇所は、
下から手をくぐらすことで、はかない音になる、
演奏のテンポリードは、音が細かい側にテンポを合わす事・・・など、
色々ご指導いただきました。
この曲は、また生徒さんが、レッスンで弾きたいと言われることがある思うので、
とても勉強になりました♪
この時、初めて会った方と、初めて合わす。という形だったわけですが、
普通、連弾は「合わせ」を、よりたくさん練習する必要があります。
初めて会った者同士でも、双方がピアノ講師で、かつ、演奏曲を、
自分が、ほとんど初見でもなんとか形にできる、
余裕で演奏できるレベルの楽曲を選んでいるからこそ、出来る事で、
どちらかの演奏力が「この曲、演奏レベル、いっぱいいっぱいです!」
だと、形になりません。
教室の発表会でも、保護者の方とお子さんが連弾、私と生徒が連弾、
生徒同士が連弾・・と、ソロ以外に、いくつか連弾も発表してもらう事が多いですが、
特に保護者の方との連弾の場合、
伴奏となるセコンドのレベルが、高すぎないよう、
かつ、早め早めに、選曲して頂くようにしています。
何故かというと、一人では上手く弾けていても、
隣で弾かれると、それにつられてしまいがちですし、
横に誰か座っていると、邪魔になって(特に腕が)弾きにくいですから、
それに慣れる必要があります。
音が、双方でぶつかるところもあるので、
合わせ練習の時間がたくさん必要です。
それに、やはり子供の演奏レベルは、
保護者の方よりかなり低い事が大半なので、
途中でテンポが遅れたり、速くなったり、
間違えて弾きなおしたり、止まってしまったり・・という事が多々ありますから、
余裕で弾けていないと、そういったミスに上手く対応できず、
伴奏が止まってしまう=音楽が止まってしまう・・という事になってしまうんです。
私も、まだソロで演奏できない生徒と連弾する時は、
よそ見しながら、生徒のメロディを歌いながらでも、余裕で演奏できる、
易しいものを選んでいますし、
ミスが出そうな、難易度が高い部分がある時は、音を抜いたり、変えたりして、
アレンジして演奏しています。
子供同士の連弾も場合も、演奏を引っ張るセコンドに、
プリモ側の生徒より、演奏力のある生徒に入ってもらい、
楽曲レベルも「楽しく余裕で弾けるもの」を選んでいます。
よって、連弾で楽しく、綺麗に演奏するには、
・楽曲レベルを余裕で弾けるレベルまで、少し落とす事
・合わせ練習をたくさん取る事
が、とても大切です。
無理のない選曲をし、合わせる練習をたくさんしましょう!
以上、「大阪音楽大学 指導者研修」その4~連弾曲を上手く演奏するには
について、お伝えしました。
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