皆さん、こんばんは。
これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、
兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪
今回は、
「絶対音感習得コース」の練習での
ミスの種類と、
ミスが出た場合の練習法♪
について、お伝えしていきます。
絶対音感のお稽古をしていると、
教室でも、ご自宅でも、
「和音を間違えるミス」
というものが、
色々、種類を変えて出てきます。
大きく分けて、
「4つのミス」の種類があります。
①構成音が、同じ和音どうしでのミス
②構成音のなかに、
同じ音を持っている和音どうしのミス
③音の高さが近い、
和音どうしのミス
④同じ機能を持つ、和音どうしのミス
です。
①の
構成音が、同じ和音どうしでのミス
は、
構成音がおなじ音、たとえば、
「ドミソ」(赤)と、
「ミソド」(オレンジ)を混同する、
ミスです。
このミスは
実は「良いミス」です。
何故なら、
「高さ」は離れていても、
中身の音は同じ音の為、
「響き」はとても似ています。
つまり、良く似た「響き」を
持っている同士の混同なので、
音の「高さ」ではなく、
「響き」をもとに、
音を聴き分けている
ことになりますので、
「絶対的な聴き方」をあらわすミス
だからです。
常に平常心。とはいうものの、
子供がこのミスをすると、
「おお!」と、
内心嬉しくなってしまいます♪
ですので、このミスがご家庭での練習で出た場合は、
まず心配は要りません。
次に、
②の、
構成音のなかに、
同じ音を持っている和音どうしのミス
は、
たとえば、「ソ」という共通音を持っている、
「ドミソ」(赤)と「シレソ」(青)を、
混同するミスです。
これは、2つの可能性があるミスで、
1つは、
すでに
「単音の絶対音感が付き始めている」
という可能性です・・!
「単音の絶対音感」が既に付いていて、
和音の中から、共通する単音だけを取り出して、
聴いている可能性があります。
2つ目は「注意が必要」なのですが、
「「高さ」をもとに聴いている」
という可能性です。
共通音を持つ和音どうしは、
「高さがとても近い」ので、
その和音どうしを、混同する・・
ということは、
「高さ」を元に聴いている可能性を、
疑わないといけません。
③の
音の高さが近い、和音どうしのミス
は、
「高さ」をもとに聴いていることを
意味するもので、
「高さ」をもとに、
「音の高さを比べて」
聴いてしまっています。
ですので、このミスは、
良くないミスです。
このミスが出る子、
とても多いです・・・・
年齢が6歳を超えて、
小学校に入る頃になると、
てきめんに増えます・・・
知的能力があがり、
「比べて聴く」という事を、
してしまうんですよね・・・
この事からも、
やはり「3歳から6歳辺りまでに」
しっかり「ぐっ!」と詰めて
取り組んで、
年齢の小さいうちに付ける方が良い
です。
④の
同じ機能を持つ、和音どうしのミス
は、
「共通音」も「響き」も「高さ」
も異なる和音どうしを
混同する・・という事は、
以下のすべての可能性が否定
されます。
↓
・単音の絶対音感が付き始めた可能性
・響きをもとに聴いている可能性
・高さを比べている可能性
したがって、残念ながら、
既に
「相対音感が」が付き始めている
可能性が高いです。
絶対音感のおけいこで、
ミスが出る場合、
原因は圧倒的に、
「おけいこ量(練習量)の不足」です。
この、おけいこ量が豊富な場合
ミス自体が少なくて済みますし、
心配なミスの割合も少なくなります。
ご自宅での
おけいこ量の最低ラインは、
「1日3回」です。
これを下回ると、
やはり深刻なミスが増えますから、
ミスが続く場合は、
おけいこ量を増やす必要があります。
次の原因は、
「年齢」「知的発達の程度」です。
年齢そのものが大きいお子様や、
知的発達が高いお子様の場合は、
ミスが多くあらわれる
傾向にあります。
後は、
「お稽古に対する意欲」ですね。
大抵は、喜んで♪
してくれることが多いのですが、
(小さい子にとって、弾く方が大変ですから・・)
「旗、きら~い!」
という子も、います・・・
そうすると、教室でもお家でも、
やりたくないので、
「ちゃんと聴かない」ため、
注意力不足から、
うっかりミスが増えます。
ミスが出た場合、その和音だけを、
繰り返し繰り返し・・・
弾いて聴かせる、
「かため弾き」をします。
大抵は、
和音を混ぜるお稽古のあとに、
「かため弾き」をしますが、
繰り返し、よくよ~く!
回数多く聴いてもらう為に、
私は「絶対音感シート」を作って、
これにクーピーペンシルで、
色を塗りながら、
和音を聴いてもらって、
「かため弾き」をしています。
これで「かため弾き」をした後に、
もういちど聴いてもらうと、
しっかり聴けることが多いので、
これは、
この絶対音感訓練をされている方、
ご指導されている先生方に、
おススメです♪
ちなみに、私はこれを、
エクセルで作成しています。
絶対音感の訓練は大変ですが、
音楽の道に進むのであれば、
この能力があると、かなり有利ですし
(入試や入学後の
ソルフェージュの試験が楽勝です!)
音楽の道に進まなくとも、
集中して音を聴く事を、
毎日繰り返すため、
確実に「集中力」が付きます。
子供が、小さい可愛い時期は、
あっという間に終わってしまうので、
その貴重な短い期間の、
お子様とのコミュニケーションの
お時間のひとつとして、
是非「楽しんで♪」取り組んでいただけたら・・・
と、思います。
以上、
「絶対音感習得コース」の練習での
ミスの種類と、
ミスが出た場合の練習法♪
について、お伝えしました。
ようこピアノ教室HPはこちら♪↓
Comments