皆さん、こんばんは。
これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、
兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪
今回は、
「ピアノの練習方法」について、
お伝えしていきたいと思います。
特に、初心者の方の場合ですが、
こういう練習方法、やっていませんか?
それは・・・
「間違えるたびに、最初から戻って弾く」
ハイ。
これ、間違っています・・・
特に子供に多いのですが、
間違えるたびに、
一番初めに戻って、曲の頭から弾き、
また同じところで間違えて、
また初めから弾く・・・
つまり、これをやり続けると、
「弾けるところはさらにどんどん上手くなり」
(まあ、これはこれで良いとも言える・・)
でも、
「弾けない所は、
いつまで経っても弾けない」
のです・・・
習い始めの頃は、
曲も4小節とか8小節とか、
とても短いので、
それでもまだいいのですが、
曲が少しづつ長くなり、
難しくなってくると、
難しい部分、
上手く弾けない部分の
「部分練習」をしないと、
曲はなかなか仕上がりません。
小さい子供は、
最初からの流れで曲を覚えているため、
(楽譜も見ていなくて、
耳で覚えていることが多い)
「途中から弾いてね」と言っても、
なかなか、
それが出来ない事が多いんですよね。
なので、レッスンでは、
出来るだけ弾いているところを、
目で確認しながら弾くよう
に言葉かけもしつつ、
途中からでも弾く練習をします。
大人の場合は、
それを伝えるだけで、
「あ!そうですよね!分かりました!
うわあ~・・・汗・・
途中から弾くの、難しいですう!!」
と、言いながらも、
即頑張って弾こうとしてくれますが、
子供はですねえ~・・・
「ええ?!最初からでないと弾けないもん!」
「出来ない~無理~!」
とか言ってですね、
何度言っても、
最初から弾こうとする強者(苦笑)
がいる訳です(笑)
なので、
ここは本当に「生徒との根競べ」
なのですが、
「ううん、ここから!
でないと、いつまで経ってもここ弾けないよ?」
と言って、
弾けない所から弾かせます。
それでも、
また最初から弾こうとする子はいるので(苦笑)、
「ううん。違うよ。ここからね」
また勝手に弾く生徒・・・(苦笑)
「ううん。〇〇ちゃん?こ、こ、か、ら、よ?」
(だんだん口調、強くなります(笑))
それでも、
我が道を行く、自分の信念(笑)を持って
突き進むタイプの子はいる・・・
先生は、
それに負けてはいけないのです!
「〇〇ちゃん~??!ここから弾きましょう!」
(目が少し怖いです(笑))
生徒も、
ついに諦めて、しぶしぶ途中から弾いてくれます。
自分が
「こうしたい!」という気持ちの強い子などは、
思い通りにならなくて、
泣きだす子もいますが、
それに動じずに、
途中からちゃんと弾かせて、
途中から弾けたら、しっかり褒めてあげます♪
現在小学3年生のYちゃんは、
途中から弾く事が苦手で、
お家でも最初から弾く事をして、
何回か弾いて、
練習は終わり!という感じで、
以前はレッスンで、
途中から部分練習をさせようとすると、
泣いて抵抗していたのですが、
現在は、
発表会の曲の、うまく弾けない所、
難しい所に付箋を貼って、
「部分練習」をする回数を書いて、
回数分、練習してくるようにお話しすると、
自分から、
「先生!ここも上手く弾けないから
「〇回練習」って書いて!!」
と言ってくれるようになりました。
そして
「ここ、1日5回って言ってたけど、
10回やったよ!」
と、誇らしそうに
話してくれるようになったのです♪
ピアノスタディ⑤レパートリーより「短い物語」♪↓
子供が嫌がる事でも、
大人が諦めずに子供と向き合う事って大切ですよね。
こちらが「まあいいか~…」となって、
諦めてしまうと、
その子は、
それが出来ないままになってしまいますし、
「嫌がって泣いたら、自分の要求が通った」
と思ってしまうのは、
よくありませんよね。
勿論、
子供にも気分の優れない時もありますし、
言い分がありますから、
そこはきちんと聞いてあげた上で、
「どうして、今こうしないといけないのか」
という説明を、
子供が分かるように、
きちんとお話しすることが
大事だと思います。
きちんと気持ちを聞いてあげて、
お話をすると、
子供も
「大変だなあ」
「嫌だなあ」と思っていても、
そのうち、
わかってくれるようになります。
時間は勿論かかりますが、
焦って早急に事を進めても、
上手くいかない事の方が多いので、
じっくり、ゆっくり、根気強く向き合います。
ちなみに、上級者も、
この部分練習はやるんですよ!
というか、
「そればかりやっている」
といっても
過言ではないのではないでしょうか。
違うのは、回数が「何回」ではなく、
一回の練習で「何十回」「何百回」と、
回数が格段に違う事と、
メトロノームを使って、
その難所が、
一定のテンポで弾けるように練習します。
演奏する楽曲の音域が広く、
音量も大きい時は、
カウント音も大きく、
ピアノの音でかき消されても、
振り子の動きでカウントの分かる、
振り子のメトロノームの方が良いです。
電子のメトロノームは電子音で、
カウント音は小さいですが、
速度も1メモリずつ変えられますし、
軽くて小さいため、持ち運びに便利です。
両方、揃えて持っておくのがベスト
ですね!
メトロノームに合わせる事って、
とても難しくて、
初心者はすぐには出来ない事が多いです。
あとは、仕上げ段階に入ってから
「片手ずつのゆっくり丁寧な練習」をしたりとか、
両手で「超ゆっくりの暗譜」とか
「左手のみの暗譜」とか、
プロが聴いても
「ちゃんと弾けている」
というレベルに持っていくためには、
ただ「楽譜通りに、音符が弾けました」
ではダメなので、
より丁寧で緻密な練習をしたうえで、
表現の仕方も研究します。
ピアノって奥が深くて、
なかなか思う通りの演奏が出来なかったりしますが、
だからこそ、楽しいし面白い♪
と思います。
先述のYちゃんも、
「ピアノって楽しい♪
なかなか思うように出来ないから!」って
言ってました。
簡単に出来てしまう事って、
その時はラクで楽しい♪と思えますが、
その楽しい♪が持続しないんですよね。
簡単に出来なくて
時間がかかったり、苦労をする方が、
「出来た時の喜びが大きい」ので、
達成感も大きく
「また、次も頑張ろう!!」って思えます。
直ぐにはすらすら弾けるようにならないけど、
出来た時はとっても嬉しい♪
そんな、
ピアノが大好きな子が
たくさん増えてくれると嬉しいです。
以上、「初心者が間違いがちな練習方法」
について、お伝えいたしました。
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