「ピアノレッスン動画解説」ミスをなくす為の練習方法♪その1
- ようこピアノ教室 向原葉子
- 10 分前
- 読了時間: 5分


皆さん、こんにちは!
ピアノ指導歴32年。
これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、
兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」
向原葉子です♪
今回は、
「ピアノレッスン動画解説」ミスをなくす為の練習方法♪その1
について、お伝えします。
先週の日曜日にピティナ・ピアノステップが、
アイティ7階のほっとステージで開催され、
当教室からは、男の子ばかり3人が、
出場しました♪
その中の1人、
小学5先生のSちゃんのお母様が、
動画を送って下さったのですが、
「本番より、
レッスンの時の方が弾けていると思います…」
との事で、
小さいミスはあるものの、
大きなミスのない、
レッスンでの動画を投稿しました。↓
しかし、
このレッスンでの通しの動画では、
パッと聴いた感じだと、
目立つ大きなミスはないものの、
「音が所々抜ける」
「指が滑る」
「リズムが甘い」
「右と左のユニゾンがずれる」
等々、気になるところはあるので、
そこを、綺麗にしっかり弾けるよう、
アドバイスしながらレッスンしています。↓
①「音が抜ける」その1
テンポの速い曲では、
音が抜けてしまう事がよくあります。
Sちゃんの場合も、
この「真夜中の火祭」はテンポが速く、
かつ、スラーとスタッカートが連続する、
アーティキュレーションが多いので、
所々、音が抜けてしまいます。
こういう場合、皆さん、
「なんでか分かんないけど、音抜けるなあ~…」
と、
「なぜ、そこで音が抜けるのか」
を、分かっていないまま、
ただその部分を、繰り返し繰り返し…
練習してしまうんですが、
それだと、
指が「弾けてない状態」を覚えてしまいます。
つまり、
「弾けない練習をしてしまっている」
ようなものなんですね。
動画でも、音が抜けたまま、
先に進もうとしているSちゃんを止めて、
「そこ、なんで音が抜けるか分かる?」
と、私が聞いていますが、
Sちゃんは、
「ん?う~ん…??」という感じで、
「なんだか分かんないけど、抜けるなあ…」
と思っている様子。
それで、
「4の指で弾いている音が抜けてるんだよ」
というと
「あ…」と気付く。↓

「4の指は弱い指だからね。
両脇に3と5の指もくっついてるし、動かしにくいから、
この指をしっかり動かそう!って意識を持ってごらん。」
と言って、
4の指を、きちんと根元から動かすことに意識を入れると、
抜けなくなりました。
でも、これは、
また普通に弾いてると抜けちゃうんですよね。
なので、
「10回弾いたら10回とも抜けずに弾けるよう」
意識して練習することが大切です。
私のレッスンでは、
ミスが出やすい箇所を、
「間違えず10回弾くチャレンジ♪」
をよくやります。
速く弾くのではなく、
速いテンポの曲も、とにかくゆっくり。
「間違えない速さで、10回間違えずに弾く」
「ミスしたらまた1回目からやり直し」
これ、8回目とか9回目とかで、
気が抜けてミスってしまい、
「ああああ~!!あとちょっとだったのにい!!」
と、なる事が多く、
難しい箇所を、ミスなく10回弾こうと思うと、
何度もやり直しになるので、
結構な回数、弾くことになります。
なので、
なかなかうまく弾けないところで私が、
「うん!じゃあ『間違えず10回』行こうか!」
というと皆、
「うわあああ!来た…!やっぱりなあ~!!」
と言いますw
皆、やらされてるからですねwww
体力気力が、かなり必要なので、
疲れる作業なのですが、その分効果は絶大です!
「音が抜ける」その2
左手スタッカートで3度の和音を弾くところ。
ここもまた抜けやすい所です。

特に赤丸している音は、
「音が抜ける」その1でも音の抜けやすかった、
4の指で黒鍵(シの♭)を弾くので、
より弾きにくく、外しやすいのです。
ここも、ゆっくり練習。
その際、
指がきちんと鍵盤の上に準備出来てから、
指を下ろすようにします。
これも、速く弾く飛ばしてしまうと、
間違った音を指が覚えてしまうので、
きちんと正しい場所に指が置けてから弾く。
きちんと正しい場所に指が置けるまで音は出さない。
を、しっかり守って練習します。
②指が滑る
この曲で唯一、
16分音符が出てくるところがあります。
右手の16分音符ですね。
ここがとってもカッコいい♪んですが、
指が滑る…!
皆、とにかく速く弾こうとしてしまい、
結果、軒並み滑るんです。

これの原因は、
「3→1」「4→1」の指替えが、
スムーズに出来ていないこと。
1の指の根元の力が入り、
ぐに…っ!と、手首を回したり、
肘をぐい…っ!と捻ったりしてしまうんですが、
「手首や肘を回してはダメ」で、
「腕ごと手を右へ平行移動して」
弾かないと、速く綺麗には弾けないんですね。
何故かというと、腕や肘を回すと、
「時間がかかる」→「速くスムーズに弾けない」
という事になるからです。
これは、スケール&アルぺジオに入れば、
徹底的にやるところなのですが、
この「真夜中の火祭」を舞台で弾く子は、
まだ、スケール&アルペジオに入っていないことが多く、
(*ですので、コンクールでこの曲を弾かせる場合は、
スケール&アルペジオに入っていることを条件にしています。)
その為、
ここの部分の練習に、結構時間が必要となります。
ですので、
手首を回さず、肘をひねらず、
1の指の根元を柔らかくラクにして、
ペコ!っと指を折った状態でも、
「3→1」「4→1」が弾けるように練習し、
「指は速く動かすのではなく、速く離す」
で、右に平行移動させて弾く練習をします。
(*「3→1」を同時に弾く指と手の形。↓)

「3→1」よりも、
「4→1」の方がより弾きにくいので、
指の根元を柔軟にすることと、
素早い横へのポジション移動練習をしましょう♪
「リズムが甘い」
「右と左のユニゾンがずれる」
については、その2でまたお伝えしますね!
今回は、
「ピアノレッスン動画解説」
ミスをなくす為の練習方法♪その1
を、お伝えしました!
ようこピアノ教室HPはこちら♪↓
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