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空の検索で115件の結果が見つかりました。

  • 「ピアノの練習方法♪お悩み別」その2~自宅での練習のさせ方 実践編

    皆さん、こんばんは。 指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ピアノの練習方法♪お悩み別」その2 ~自宅での練習のさせ方 実践編 を、お伝えしていきます。 前回、 「練習をしないけれど、 どうしたら練習をしてくれるのか・・・」 という、お悩みやご相談が多い…というお話をしました。 そして、それには、 ・習い始めから、 毎日練習する事を、 お子様に約束させる事が重要 という事でしたね。 では、実際に毎日練習する事を、 お子様が約束してくれたとして 「分かったけれど、 毎日の実践!それが難しいんじゃないですか~・・!」 というお声が、たくさん聞こえてくる気がしますが・・・ はい。では、 毎日練習させるポイントとして、 まず、 ①毎日練習する時間を決める です。 例えば、 保育園や幼稚園から帰ってきたら。 学校から帰ってきたら。 手を洗っておやつを食べ、 そのあと練習。 これを「習慣化」 するんです。 その日によって、 時間が違うのではなく、 「○○をしたら、練習」 というように、 毎日の練習するお時間を、 「この時間!」と決めて下さい。 お休みの日は、 普段の日に時間帯を合わせるか、 お掛けの時は、 出掛ける前に練習を済ますように、 前の日にでも、決めておきましょう♪ (帰ってからの練習は、厳しいので・・) 練習時間を、 「園や学校から帰って来てから直ぐ」 というのを、習慣化するためには、 「幼稚園や小学校に行きだすときに、 ピアノのお稽古を始めるのがベスト」 だと思います。 3月末くらいに体験レッスンを受けて、 4月はじめから、ピアノに通う。 という形ですね。 小学生になっていて、 宿題がある場合は、 宿題をするのと、練習をするのを、 一緒にしてしまう方が良いかと思います。 「宿題が済んでから・・・」とか、 になると、 「やっと宿題済んだのに、やりたくない・・・!」 になりがちですので、 間をあけない方が良いかと思います。 また、お勉強が苦手で、 「宿題にもの凄く時間がかかるんです・・・」 というお子様の場合ですと、 宿題の前後でなく、 ・朝 学校に行く前 ・夕食後 直ぐ ・夜 寝る前 などに、練習時間を設定された方が、 良いかと思います。 「朝や夜なんて、時間ないし大変~・・!」 と思われると思いますが、 これは実際に実践されているお家が、 何軒かありまして、 お母様がお仕事をされているご家庭が、 この時間帯を、 練習時間に設定されている方が多いです。 学校や園から、 子供が帰ってくる時間に、 お母様がまだお仕事で、 おじいちゃまおばあちゃまに、 お世話をお願いしている・・ という場合や、 学童に行っている・・という場合ですね。 朝に練習している場合のスケジュールは、 ・30分早く起きてまず身支度と朝ご飯 ↓ ・ピアノの練習をして ↓ ・歯磨きして、学校へ行く という流れで、 夜は ・お風呂、寝支度を済ませ ↓ ・ピアノ練習をして ↓ ・絵本を読んでもらって就寝 という流れで、練習されているご家庭が多いです。 そして、実際の練習ですが、 ②通しの練習→部分練習をする です。 子供って、途中でつっかえると、 「最初から弾く~♪」と言って、 何回も、同じところでつっかえては、 また最初から弾こうとするので、 「永遠に、苦手なところが弾けないよ・・・??」 という状態になってしまいますので、 「1日5回弾く」とかではなく、 ・まず通しで、一回弾く ・間違えたところを「間違えたところから弾く」 ・間違えたところのみ、何回も弾く ・通して弾く を、繰り返して、練習して下さい。 途中から弾くのって、 初心者、特に子供は苦手で、大変です・・! でも、この「途中から弾く」という事が出来なければ、 曲を仕上げるのに、 沢山の時間が、かかってしまいますし、 発表会やコンクールなどの舞台で、 緊張して分からなくなった時に、 次が出てこなくて、立ち往生・・・ という事になってしまいますので、 初歩の導入時期から、 「曲の途中からでも、弾く練習」 は必須です! 私のレッスンでは、 これが苦手な子供にも、 曲の途中から弾けるように、 レッスンしていますので、 どの子も、「え~・・・?!」 と言いながらも、 言われたところから弾きますし、 レッスン内で、 弾けない所の部分練習を、 回数数えて、一緒にやっています。 *習ったばかりの就学前幼児の場合 ・お時間を決めて、毎日、 「とりあえず!」 ピアノの椅子に座らせましょう。 小さなお子様の場合、 ピアノの椅子に座ったからと言って、 弾いてくれるとは限りません・・・ CDに合わせて弾く、 鍵盤遊びの曲であっても、 全然!違う事をやりだしたり、 げんこつで、あちこち鍵盤を叩いたりしがちです・・・ (げんこつで弾くのは、 2つの黒(ド♯とレ♯)だけですよお~・・汗) それでも、 「ピアノの椅子に座って、鍵盤は触りました」 ので、 ・お母様が横でお歌を歌ってあげたり、 ・お母様が弾いてあげたり、 ・一緒にリズムを叩いたりできればOK です♪ 少しづつ、お家での練習や、 レッスンに通う事に慣れて頂き、 徐々に、弾くようになって頂ければ・・・ と思います。 以上、「ピアノの練習方法♪お悩み別」その2 ~自宅での練習のさせ方 実践編 を、お伝えしました。 ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室

  • 「ピアノ練習」弾く気になれない・・!子供のやる気が出ない理由トップ3

    皆さん、こんばんは。 只今ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ピアノ練習」弾く気になれない・・! 子供のやる気が出ない理由トップ3 について、お伝えします。 ピアノは、 「毎日練習いしな、 上手になりません・・・!」と、 私の記事でも書いていますし、 習っている先生からも、 お家の方からも、 言われていると思います。 でも・・・ やる気の出ない時って、 やっぱり、ありますよね? 子供をレッスンに通わせていて、 毎日練習をするように約束させて、 普段は、 毎日頑張って練習してるけれど、 今日は、どうにも、 やる気が起きないみたい・・・ という事も、 よくあると思います。 はい。 私もあります! 私は、 子供の頃から、 とにかくピアノが好きで、 習い始めに、母に約束した通り、 親に言われなくても、毎日練習していました。 これは、 ブログ記事にも HPにも書いていますし、 私の生徒さんにも、 保護者の方にも、 何かの折に、お話ししているので、 「それ、聞いたから知ってる・・・」 「先生だもんね・・・ そりゃそうでしょう・・・」 と、いう声が聞こえてきそうですが、 その私でも、 「練習したくないなあ・・・」 と、思う事は、 やはりあります。 私の場合の、 ・やる気が出ない日の理由トップ3 は、 ①生徒のレッスンで、 精神的にキツイ事があった ②体調不良や疲労、睡眠不足等で、 座っている事さえつらい ③ただただ、ダルい(笑) ③の理由をみると、 「先生も同じなんだ~♪」 と、生徒の皆さんにも、 保護者の方にも、 親近感を持ってもらえると思いますが、 生徒(子供の場合)の、 やる気が出ない日の理由トップ3 にも、これは「あるある!」で入ります。 でも、 子供の場合の一番大きい理由は、 ①新しい曲に入ってすぐで 全然弾けない ですね。 子供にとって譜読みは、 とても大変なんです・・・! 頑張って練習した曲が合格して、 お花丸をもらって、 とっても嬉しい♪ そして、新しい曲に入ったけれど、 でも・・・ 一からまた、 大変な譜読みかあ・・・ しかも、 難しそうだし・・・ となるので、 気が重いんですよね。 譜読みが苦手な子ほど、 これは顕著で、 新しい曲に入ると、決まって、 「先生弾いて~♪」と言います。 出来るだけ、弾きません!(笑) (つい、弾いてしまう事もあるのですが・・) 譜読みが苦手で、 これを私に言う子は、 耳が良く、音感が付いている子が多いんです。 つまり、 楽譜を読まずに、 私が弾いたものを耳で聴いて、 覚えて弾こうとしている訳ですね・・・! 世間の皆さんが良く言う、 「耳コピ」ってやつです♪ それが出来るように・・・ という事もあって、 絶対音感訓練もしている訳ですが、 耳だけに頼っていると、 いつまで経っても、 楽譜が読めるようにならないので、 私は、 出来るだけ新しい曲を弾かずに、 その場で、新しい曲の1部分でも、 一緒に譜読みをするようにしています。 これをすると、 お家で一から譜読みをする ハードルがかなり下がるので、 「大変だなあ・・・」 は少し減りますね。 保護者の方が、 ピアノ経験者である場合、 つい、お家で、 本人に譜読みをさせず、 音を教えてしまったり、 弾いて教えてしまったりを されることが多いのですが、 余程、間に合わない場合、 時間が無い場合を除いて、 本人に譜読みをさせて下さい。 結局は、 その方が早く楽譜が読めるようになりますし、 お子様本人のためになります。 同様に、 楽譜に音名を書かないでください。 これも、 書かれた音を読んでしまい、 自分で音符を読まなくなってしまいますので・・・ たどたどしく弾いているのを 見守るのは、 とても忍耐のいる事ですが、 結局は、時間がかかっても、 本人に自分の力で譜読みをさせる事が、 読譜力を付ける一番の方法で、 上達への近道です。 恐らく私が、 毎日、親に言われなくても 練習が出来た理由は、 練習に母からの助けが一切なく、 まだとても易しいレベルのうちから、 毎回、時間をかけて、 自力で譜読みをしていたので、 楽譜が早く読めるようになっていったのも、 大きいと思います。 ですので当時は、 譜読みや初見が非常に得意でした。 今は、苦手ですけれども・・・汗 ②は、 私の③と同じで、恐らく、 ただただ、ダルい。 ですね。 子供にもやはり調子がありますので、 「なんだかな~・・・」と、 どうにもやりたくない時はある訳です。 でも、そこで、 「じゃあ仕方ないから、今日はやめとく?」 では、さぼり癖が付くだけですので、 とりあえず、ピアノの椅子に座って、 とりあえず、弾き始めて下さい。 ただただ、ダルかった場合、 弾いているうちに、 調子が出てくることは多いです。 それでもダメな場合は、 早めに練習を切り上げても良いです。 とりあえず、 一回は最低でも弾いたでしょうし、 やる気がないまま、 あちこちミスをしながら弾いても、 「間違える練習をしている」 ようなものですので・・・ ③は、子供の場合、 他にしたいことがある。 ですね。 ゲームをしたいとか、 アニメが見たいとか、 漫画が読みたいとか、 お友達と遊びに行きたいとか・・・ これも、 最初に約束させないといけないのですが、 「練習が先」です。 練習が終わったら、 ゲームをどれくらいはしていいとか、 遊びに出ていいとか、決めて約束させて下さい。 だから、習慣にさえなれば、 朝に練習しているほうが、ラクですね♪ 学校から帰ったら、 宿題さえすませば、 好きな事が出来ますので・・・ 夜寝る前は、 まだ習い始めは良いのですが、 レベルが上がってくると、 寝る前に目がさえてしまって、 眠れなくなるといけませんから、 ある程度レベルが上がってからは、 朝か、学校が終わってから、 が、良いと思います。 ちなみに私の子供の頃は、 学校から帰って、宿題を済ませたら、 その流れで練習をしていました。 中学、高校も同じです。 大学の時は、まず帰ったら、 宿題は後回しで、ご飯を食べて練習!でした。 宿題はお風呂の中で、 半身浴しながらやっていました。 (のぼせた事は何回もあります・・・汗) 今は、 レッスン(仕事)が終わって、 ご飯を食べたら、練習ですね。 ですので、 やる気が出ない時の理由①②が、 トップ2に来るわけです。 でも、 どんなにつらくても、しんどくても、 とりあえずピアノの前に座り、 弾きます。 それは、毎日弾かないと指がなまり、 指のコントロールが効かなくなる ことが、わかっているからです。 そして、 それを取り戻すためには、 膨大な労力が必要であることも、 過去の経験から、わかっています。 それに、 弾いているうちに、心身ともに 結構元気になってくるんですよ♪ ダメな場合は、 諦めて切り上げますが、 とりあえずは、弾きます! レッスンを続けている・・ という事は、 基本は子供達も、 ピアノが好きなんだと思います。 練習を嫌がるのは、 ちょっとやる気が出ない理由 があるだけで・・・ 皆さんが、楽しく練習を頑張れて、 上達していってくれると いいなあ・・・ と思っています。 以上、 「ピアノ練習」弾く気になれない・・!」 子供のやる気が出ない理由トップ3 について、お伝えしました。 ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室

  • 「ピアノコンクールについて」講師歴28年の私が今思う事 

    皆さん、こんばんは。 ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ピアノコンクールについて」 講師歴28年の私が今思う事 について、お伝えしていきます。 今、巷では、日本最大級のピアノコンクール、 「ピティナ・コンペティション」 の予選が、各地で行われています。 昨年は、新型コロナの影響で、 会場での予選が中止になったり、 web審査になったりで、 当教室でも、受験予定だった生徒が、 出られなくなって、 私も生徒もお母様も、 「せっかく、練習して準備したのに・・・」 と、大変残念な思いをしました。 今年になり、ヤマハのコンクールも、 人数制限をして、会場での開催となり、 当教室からは、2名の生徒が、 コンサート部門にエントリーして、 入賞させて頂きましたが、 このコンクールを最後に、 「コンクールに出たい生徒さんは 別コース(レッスン代が上がります) に入って頂くきまり」を作り、 今年のピティナは、 「受験生徒がない」という、 ほぼ10年ぶりに、 比較的ゆったりめな、 6月を過ござせてもらっています。 それでも、 発表会の選曲に追われているので、 忙しい事には、 変わりはないのですが・・・ 久々に「梅干し」を漬けたり、 こうしてブログを書く事も出来ているので、 かなり楽になってることは確か♪です。 多少の睡眠不足はあるものの、 前年ならば、 ピティナや 県の学生ピアノコンクールに生徒を出しながら、 発表会の選曲をする・・・ もしくは、3~4年前は、 この時期に発表会もやっていたので、 (コンクールに出場する子達の リハ代わりにする為です) 忙しいなんてものではなく・・・ しかも4年前は、ちょうどこの時期に、 母が危篤状態で、 毎日、 病院に通いながらレッスンをこなし、 コンクールと発表会を こなしていたので、 (発表会の3日後に母が亡くなっています) 「この時期、私、どうやって 生きていたんだろう・・・?(笑)」 という感じですが・・・ コンクールに関しては、 ここ数年、色々思う所があり、 あえて、コンクール受験には、 別コースを作らせて頂いたのですが、 コンクールに関して 「私なりの私見」を、 述べさせて頂こうと思います。 ・コンクールは何故あるのか? 子供のコンクールが、 開催されるようになって久しいですが、 皆さんは、 「コンクールって、 なんのためにあるか」 ご存知でしょうか? 答え: 「ピアニストの 演奏活動の為」 です。 ピアニストが、 コンサートを開く際に、 チラシやポスターを作りますよね? そこに、日程や場所、 演奏プログラムとともに、 「演奏家のプロフィール」 が記載されていると思います。 こんな風に・・・ 「○○音楽大学卒業」 「○○音楽院に留学」 「ピアニストの○○△△氏に師事」 「○○コンクール〇位入賞」 ↑ で、ココです!ココ! どこの誰だか、わからない人が、 コンサートを開いても、 誰も聴きに来てくれない訳です。 でも、有名なコンクールに入賞歴があれば、 「ほお、○○コンクールで3位かあ・・・ 聴きに行ってみようかなあ」 となりますし、 有名なコンクールであれば、 上位入賞者や優勝者は、 メディアで紹介もされますので、 コンサートへの集客が出来る訳です。 つまり、コンクールは、 「専門を目指す人のもの」なんです。 コンクールに出場するという事は、 =専門を目指す事なので、 「出てみたいから・・・」とか、 「ちょっと 経験してみたいから・・・」 というような、 軽い気持ちで、 出場するものでは 本来ないんです。 では、 ・子供のコンクールは何故あるのか? というと、 ①才能ある演奏家を幼いうちから発掘し、 育成するため ②コンクール運営会社のビジネスのため です。 軽い気持ちで出場しても、 ②の コンクール運営会社の 売り上げには貢献出来ますし、 ①の 才能ある演奏家の箔をつける事にも 貢献は出来ます。 たくさんの人が出場する 大規模なコンクールで、 優勝したとなれば、 より箔が付きますから・・・ でも・・・ 自分にとって、 お子さんにとって、 それって、何の意味がありますか? 「凄く真剣に取り組んだのなら」 たとえ、予選落ちしても、 入賞できなくても、 意味も価値もあります。 子供の成長も、とても大きいですし。 でも、 頑張って練習出来ないのに、 真剣に取り組めないのに、 「出てみたい・・・」 というだけで、出場しても、 お金と時間と労力の無駄 だと思います。 (やはり私、この件に関しては辛口ですね・・) 大人のコンクールでも、 子供のコンクールでも、 年齢などの 参加資格をクリアしていて、 締め切りまでに参加費を 支払って申し込めば、 どのコンクールでも、 参加は可能です。 でも、練習不足で、 「聴くに堪えない演奏」を お忙しい中、審査して下っている、 先生方に、延々とお聴かせするなんて、 余りにも、失礼 だと思いませんか? 審査員の先生方の審査料って、 ほとんど名誉職で、 ボランティアのようなものなんです。 たとえ、 妥当な審査料が発生したとしても、 専門家の方に審査して頂くのならば、 それなりの演奏をしないとけないと、 私は、思います。 昨今、 「ちょっと経験させてみたいから・・・」 という 軽い気持ちで、 コンクール受験を 希望される方が増えまして・・・ そうすると、 了解したものの、 やはり、 言ったような練習が出来ない上に、 (気軽~♪な気持ちですからね・・・汗) 他の、舞台がある習い事と 平行させていて、 コンクール本番の前日や当日に、 そっちの練習に行って しまわれたりして・・・ (ピアノの練習して下さい・・・!) そういう方に限って、 ミスして入賞を逃したら、 こちらの選曲や指導が まずかったんじゃないか・・・ みたいな事を仰ったりする訳です・・・ う~ん・・・ もう出ないで・・・(笑) それで、本気でやれる方以外は、 お声がけもしないし、 出場許可も出さない・・・という事になり、 「別コース」を作る運び となりました。 レッスン料が格段に高くなれば、 本気で取り組めなければ、 本当に、お金と時間の無駄ですから、 「出たい」 と言われる方が、いなくなりました。 (目論見通りなのですが・・・(笑)) 講師にとっては、 生徒一人コンクールに出すために、 多額の費用が掛かるため、 ただ、 「コンクールに出す」というだけで、 赤字なんです。 そういったことを、きちんとわかっていらして、 お礼を包んでくださる方もありますが、 (実はこれは、クラシックピアノの世界では常識です) 最近は、ご存知ない方も多く、 こちらとしては、大変な思いをしたあげく、 赤字になるだけなので・・・ 私としては、 長年講師を続けてきて、 この但馬で予選の行われる 全てのコンクールで、 一位の金賞、優秀賞を取らせる・・・ という事は、 すでに数年前に達成しており、 指導に関する勉強も、 ずいぶん出来ましたし、 (当然、私の師匠には、全然・・・! かなうはずもありませんが) 自分がこの仕事で、やり遂げたかった事、 成果を出したかった事は、 すべて出来たましで、 もし今後、コンクールに生徒を出すとしたら、 本気で頑張れる生徒だけ に限られて頂き、 きちんとレッスン代に、 かかる費用は乗せさせて頂いたうえで・・ と思っています。 ピアノを習う生徒のうち、 コンクールで入賞出来る生徒は、 ほんの1割です。 9割の生徒は、 なかなか思うようにいかない中、 それでもピアノが好きで、 頑張って練習して レッスンに通ってくれる子達です。 そんな子供達が、 日々楽しくレッスンに通って、 素敵な曲がたくさん弾けるように、 私が、少しでも手助けできるといいな・・・ と思っています。 以上、 「ピアノコンクールについて」 講師歴28年の私が今思う事 について、お伝えしました。 ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室

  • 「日本のピアノ」ピアノが日本にやってきた経緯 ピアノの歴史 その4

    皆さん、こんばんは。 ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「日本のピアノ」ピアノが日本にやってきた経緯 ピアノの歴史 その4 について、お伝えします。 日本に「ピアノらしきもの」 がやってきたのは1549年で、 鹿児島から長崎に、 キリスト教の布教とともに、 フランシスコ・ザビエルと一緒に やってきました。 ですが、200年の鎖国により、 全部なくなってしまいます・・・ この頃は、 まだ、ピアノを作った、 イタリアのクリストフォリも 生まれていないので、 恐らく、 何かしらの鍵盤楽器・・・ であったと推察されます。 ・日本最古のピアノ シーボルトのピアノ 1823年に、 医師であり、植物学者でもあった ドイツ人のシーボルトが来日し、 長崎の出島からピアノを入れました。 このピアノは、 クリストフォリのピアノではなく、 四角い、スクエアピアノです。 シーボルト自身は、 ピアノも演奏出来たので、 徳川将軍に自分の演奏を、 弾いて聴かせています。 1828年 シーボルトが帰国の際、 船の難破によって、 積み荷が海に流出し、 その積み荷の中に、 幕府禁制の日本地図があった事が 問題となって、 出国停止処分を受けたのち、 国外追放になります・・・ (シーボルト事件) その為、3年後には再来日するはずが、 5~6年後になってしまいましたが、 また日本にやって来て、 のちに、幕府の顧問となっています。 シーボルトが 日本に持ち込んだピアノは、 1828年に帰国する際に、 両替商だった「熊谷氏」に 預けられました。 それが、 現存する日本最古のピアノ (シーボルトのピアノ)で、 山口県の萩市「熊谷美術館」 に展示されています。 (萩市「熊谷美術館」シーボルトのピアノ) そして、明治維新になって初めて、 「きちんと出来上がったピアノ」 が入りました。 これは、「西洋式の教育の為」 に入ってきたので、 芸術というよりは、 教育色が強かったようです。 ・ヤマハの創業者 山葉 寅楠(やまは とらくす) 皆さん、ご存知、 日本の大手楽器メーカー 「ヤマハ」です。 山葉寅楠は、 紀州徳川藩の武士の息子で、 幼いころから、かなりの乱暴者で、 ついには勘当されて 蟄居(ちっきょ)されていましたが、 その事に我慢が出来ず、 家出・・・ 大阪の時計屋に弟子入りして、 出島に、時計のメカニズムを 学びに行きます。 そして、 奈良で時計の修理屋を始めるも、 事業に失敗。 食べていけないので、 剣術で身を立てていました。 1887年に、浜松の小学校にある、 アメリカ製のオルガンの修理 (当時1台45円 高級品です) を手掛けたことから、 オルガンの構造を学び、 1888年に、 日本最初の本格的オルガンの製造に 成功しました。 ・1889年 合資会社山葉風琴製造所 設立 ・1891年 山葉楽器製造所 設立 ・1897年 日本楽器製造株式会社(現ヤマハ)設立 なんだか「ヤマハの歴史」 みたいになりましたが・・・(笑) まあ、日本のピアノの発展は、 山葉寅楠さんなしには語れないので・・・ 日本のピアノの誕生は、 教育制度とともにあり、 その教育システムの為に 「オルガンが欲しい!」 「オルガンが作りたい・・!」 と、寅楠が思い、 オルガンを製造する会社を作り、 さらには、ピアノを作りたい・・! と、アメリカに行き、 ピアノづくりの勉強をした・・ という経緯があるので、 キリスト教徒共に入ってきた・・・ と言っても、日本では、 宗教色はほとんどありません。 キリスト教の弾圧によって、 当時の楽器も楽譜も すべてなくなってしまっており、 長崎に、 口伝による歌などが残っています。 この事から、 人間の信仰の深さがうかがえまね。 日本のピアノの誕生は、 教育制度とともにあった事が やはり大きく、 その為、ピアノは、 一気に広まって行きました。 以上、 「日本のピアノ」ピアノが日本にやってきた経緯 ピアノの歴史 その4 について、お伝えしました。 ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室

  • 「癒しの手作り」梅干し その1

    皆さん、こんばんは。 ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 ピアノとは、全く!関係のない、 私の「癒しの手作り」を、 お伝えします♪ 今後、「雑記」に、 色んな手作りを、 載せていく予定です♪ 今回は、 「梅干し その1」です。 私は、なんでも手作りするのが好きでして、 時間があると・・・ いえ、時間が無くても、無理やり! 睡眠時間削ってでも ストレス解消に、何かしら作ります。 今年は、 ほぼ10年ぶりに、 この時期にコンクール出場の 生徒がなく (実は意図的ですが・・) 本当に久しぶりに、 梅を漬けました・・・!! 5~6年ぶりじゃないのかなあ・・・ 沢山は厳しいので、 1キロにしたのですが、 「え?1キロって たったこれだけだっけ・・・??」 というくらい、ちょっとで・・・ てことは、いつも 3キロくらい漬けてたんだなあ・・・ 材料 ・梅 1キロ ・粗塩 200g (減塩にはせず、 梅の20%ガッツリ入れます♪) ・ホワイトリカー 適量 ・赤しそ ・赤しそ用粗塩 20g 父方の祖母が作ってくれていた、 子供の頃に食べた 梅干しが大好き♪なのと、 大抵、マグロの漬けや、 そうめんの出汁、 冷や奴の薬味など、 調味料として使う事が多いので、 あえて減塩にはせず、 塩はガッツリ!入れています。 ①まずは、梅をざるに広げ、 黄色くなるまで、数日追熟させます♪ 画像だと、 まだ少し青く映ってますが、 実物は、もっと黄色くなっていて、 フルーティな桃の香りがします♪ この 「フルーティな香り」がするまで、 追熟させるのがポイントです。 今回は3日間、 戸外の日陰に置きました。 悪くなった傷んだ梅は、 取り除き、使わないようにします。↓ ②梅を良く洗って拭き、 「ヘタ」を爪楊枝で取り除く。 *手は良く洗い、 アルコールや、ホワイトリカーで 消毒しておくと良いです。 (腐敗防止のため) ③ホワイトリカーを適量、 全体にまぶして、 塩を半量くらいまぶす。 ④良く洗って、 アルコール消毒した甕(カメ)に、 塩をまぶした梅を、一段入れ、 塩をいれ、まだ一段梅を入れ、 塩を入れ・・・を繰り返し、 最後が一番、 塩の量が多くなるよう、調整します。 ふつうは、この段階では、 漬物樽などに入れて 漬ける方が多いと思うのですが、 私は、漬物樽を持っていないので・・・ (もっと沢山漬けるのなら欲しい♪) そのまま、いきなりカメにインです(笑) ⑤梅の2倍の重石を乗せます。 (でも、私の重石は2キロのものは、 このカメに入らないので、 この重石は2キロも無いやつです) *すっごいザックリ* ピアノ以外は、いい加減で雑な性格が 出ていますね・・・苦笑 でもこれで、いつも、 ちゃんと出来ますあがりますよ~♪ ⑥ラップをして蓋をし、 出来る限り涼しい所で、 梅酢が上がってくるまで、 置きます。 ⑦赤しそを洗って塩もみします。 本当は、梅酢が上がってきてから、 赤しそを入手しますが、 もう、買って来ちゃったので・・・(笑) 塩もみしていると、 黒い汁が出てくるので、 良くもんで、汁を絞って捨てます。 数回繰り返して、 良く絞って、汁を捨てます。 この汁は灰汁なので、 良く良く!絞っておきます。 絞り終えた赤しそ↓ あんなにあった赤しそが、 こんなに少量になりました。 梅に梅酢が上がってくるまで、 冷蔵庫で保管します。 以上、 「癒しの手作り」梅干し その1 を、お伝えしました。 その2 に続きます♪ ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室

  • 「ピアノメーカーとピアノ製作者」ピアノの歴史 その3

    皆さん、こんばんは。 ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ピアノメーカーとピアノ製作者」 について ピアノの歴史 その3 を、お伝えします。 ピアノを始めに作った、 イタリアのクリストフォリ。 当時としては、かなり画期的で、 素晴らしく高度であったと思われますが、 恐らく、 そのせいもあったのでしょう・・・ 誰も真似が出来なくて、 かつ、後継者もいませんでした。 でも、雑誌に掲載されたことにより、 「よし!自分も作ってみよう!!」 と、考えた人が多くなり、 その中のひとり、 オルガン製作者の ・ゴッドフリート・ジルバーマン (Gottfried Silbermann)(独) (1683-1753) が、ピアノの製作に乗り出します。 ジルバーマンは、 オルガンの製作者の兄に弟子入りして、 様々な教会の パイプオルガンを製作しており、 (*生涯に50基 現存するものは30基ほど) ピアノフォルテ以外に、 チェンバロも製作しています。 でも彼は、 クリストフォリの弟子でも なんでもなかったので・・・ そんな、当時、最先端の技術で 作られた楽器を、 そうたやすく作る事は困難で、 一度目はうまくいかずに、 失敗しています。 ジルバーマンが、 1730年頃に製作したピアノを、 バッハが試弾していますが、 「タッチが重いし、高音域が貧弱だ・・・」として、 気に入らなかったと言います。 しかしその後、改良を加え、 バッハからも好評を得た・・・ との事で、 1747年に、バッハが、 プロイセン王 フリードリッヒ2世の与えた主題で、 即興演奏をした際には、 この、ジルバーマンが製作した、 フォルテピアノだったそうです。 ちなみに、 この時の即興演奏を元に 作曲されたのが、 あの「音楽の捧げもの BWV1079」です。 色々繋がって、おもしろいですね♪ ・ジルバーマンの弟子 その、ジルバーマンの弟子が、 「イギリス式メカニックを発明した ツンぺと、シュタインです。 シュタインは、 当時、 アウグスブルグに住んでいまして、 そこで、ピアノを作っていたのですが、 そこへ、あのモーツァルトが やってきて、ピアノを試弾・・・! すると、モーツァルトは、 このピアノを大変気に入って、 驚いて、父親に手紙で知らせています。 「凄くいいけど、でも高すぎて、 とても買えない・・・」と・・・ 当時、 モーツァルトは、国をまたいで、 各地で演奏活動を行い、 たくさん曲も書いて有名人でしたが、 その、モーツァルトでさえ、 購入する事が出来ないほど、 高価であったそうです。 ・シュタインの弟子、シュトライヒャー シュトライヒャーは、 「ウィーン式メカニック」 を発明した人で、ピアノ教師でもあり、 シュタインの弟子で、 シュタインの娘と結婚しています。 「ウィーン式メカニック」は、 繊細で軽く、弾きやすく、 「イギリス式メカニック」は、 迫力があって、力強いです。 現在のピアノは 「イギリス式」で、 改良を重ね、双方の良さを 追求したものになっています。 ・ベーゼンドルファー(オーストリア ウィーン) はい。ついに来ました! 言わずと知れた、 ベーゼンドルファーです。 ベーゼンドルファーと言えば、 「重厚」のイメージ。 「低音域」が、どお~ん・・・! と鳴ってくれます。 低音部を拡げて、 92鍵と、97鍵のピアノを 製造(普通は88鍵)していることでも 知られています。 ベーゼンドルファーを愛用した、 ピアニストには、 ベートーヴェン弾きで有名な ヴィルヘルム・バックハウスがいますね。 ヴィルヘルム・バックハウスは、 ベートーヴェン、ツェルニー、 リスト直系のお弟子さんです。 ツェルニーが、 ベートーヴェンの生徒で、 リストの先生なんだよ♪という事は、 当教室の生徒さんは、 ツェルニーに入る時に、 私から聞かされて、知っていますね♪ だからこそ、 「基礎テクニックとして、 ツェルニーをやる事は大切」なんです。 あの、スタインウェイと、 人気を二分する・・・ と言われる、ベーゼンドルファーは、 フランツ・リスト (1811-1886) の激しい演奏に、耐え抜いた・・・という事で、 その評判が、ヨーロッパ全に広がり、 ベーゼンドルファーの名が、 一躍有名なものとなりました。 この成功が、 リストとベーゼンドルファーの、 永年にわたる親交を 生み出した・・・といわれています。 ベーゼンドルファーは、 2008年に、ヤマハの子会社となりました。 ・スタインウェイ(独・米) もうこれは、一般の方でも、 メーカー名を聞いた事が あるんじゃないでしょうか・・・ スタインウェイといえば、 世界最高峰 みんなの憧れ・・・・ 中には、 これに異論を唱える方もあるでしょうけれども、 国際ピアノコンクールで、 演者が選ぶピアノには、 圧倒的に、スタインウェイが多く、 有名なホールには、 やっぱり、スタインウェイがありますよね。 母校の音大でも、 演奏会用の大ホール2つにも、 小ホールにも、 スタインウェイが設置されていましたし、 お世話になった先生方の、 ご自宅にホームレッスンに伺うと、 先生用は、決まってスタインウェイでした。 師匠の池田寿美子先生の レッスン室も、先生側のピアノは、 スタインウェイです。 ただこの楽器・・・ 弾く人を選ぶ・・・と私は思います。 色々弾かせていただきましたが、 国産のヤマハが、 あまり当たりはずれが無く、 ほとんどが弾きやすいのに対して、 スタインウェイは、ほとんどが、 ものすご~く!!弾きにくい んです・・・ 多分、素人さんは、 弾きこなせない・・・と思います。 鍵盤が重いというのか、 なんというのか・・・ タッチが独特なので、 普段から スタインウェイに慣れていないと、 ちゃんと弾けないです。 そもそも、ピアノは、 ピアノ本体もですが、 容れ物である、 レッスン室やホールによっても、 大きく弾き心地が変わるため、 ホールが良くて、響きが良いと、 途端に弾きやすくなります。 卒業試験で弾いた、 母校のオペラハウスの スタインウェイは、 物凄く!!弾きやすくて、 「これ、私の音・・・???!」と、 ド緊張の中でも、自分の演奏に うっとりしてしまうほど(笑) 素晴らしい音がしました♪ スタインウェイは、 もともとは、 ドイツの村でピアノを製作していたんですが、 どうにも、パッとしなかったので、 一家をあげて、ニューヨークに行き、 そこで、 フレームに新しい鉄骨を使い、 アクションは、 レペティション・アクションを使った、 色々「いいとこどり」をした、 ピアノを作って、大成功をおさめました。 都会の出てきて、 各社のいいとこどり・・・ とても、頭のいいやりかたですね♪ 次回は、 「日本のピアノ」について ピアノが日本にやってきた経緯を お伝えしたいと思います。 以上、 「ピアノメーカーとピアノ製作者」について ピアノの歴史 その3 を、お伝えしました。 ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室

  • 「ベートーヴェンの弾いたピアノ」ピアノの歴史 その2

    皆さん、こんばんは。 ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ベートーヴェンが弾いたピアノ」 ピアノの歴史 その2 を、お伝えします。 皆さん、 ピアノのメーカーは世界にいくつあるか、 ご存知でしょうか? 何と、「約150社」! も、あるんです! その中でも、 今回、取り上げるのが、 ベートーヴェンが寄贈されて、 たくさん弾いた・・・ と言われている、 イギリスのブロードウッド(BRODWOOD)社と、 現在のグランドピアノのアクションを作った、 フランスのエラール(ERARD)社 です。 ・ブロードウッド(BRODWOOD)社(英) ブロードウッド社は、 ピアノとしては、 初めて工場を使った会社で、 産業革命で、 働いて、賃金をもらえる・・・ という形が出来た当時の、 いわば、 「イギリス産業革命の申し子」 ともいうべき存在。 ヨハネス・ツンぺ(英)の発明した、 今のすべてのピアノメーカーの メカニックの基盤となっている、 「イギリス式メカニック」を改良し、 弦に弾力を持たせて、 フレームを強くし、 進化させまして、 抵抗感のあるタッチと、 重量感のある、力強い音を生み出しました。 現在のピアノのフレームって、 響板(スプルースという松材を使用) の薄い板(厚い所でも1cmくらい) を守るため、 「がっしり!した鉄骨」で、 出来ていまして、 響板を、このがっしりとた枠で、 支えているんです。 力強い、重厚な音が求められる ベートーヴェンが、好んで良く弾いていた・・・ というのが、分かる気がしますね! ・エラール(ERARD)社(仏) また、ベートーヴェンは、 エラール社のピアノの、 1803年製のものを、 所有していました。 エラールのピアノは、 響きが華やかで、音量も豊かです。 セバスチャン・エラール (1752-1831)は、 元は、ブローウッドの工場で働いていまして、 初めて、 フォルテピアノを製作したのは、 1777年でした。 その後、ピアノに関する、 様々な特許を取得しまして、 現在のピアノの構造となっている、 「レペティション・アクション」 (ダブルエスケープメント) を、1821年に作りました。 (*特許取得は1823年) この、 レペティション・アクションは、 グランドピアノの一番大事な部分で、 現在の構造と全く変わっていない為、 当時のものと、 今のものとを取り換えても、 サイズがぴったり!合う のだそうで、 この後の改良も、ほとんど無いほど 発明時から、優れたアクションでした。 200年も前に作られた アクションと、 色んなものが進歩した、 現代のアクションが全く一緒!って、 スゴイ発明ですよね~!! この、エラーㇽのピアノは、 ハイドンや、リスト、ラヴェル・・といった 作曲家も所有していたそうです。 ・レペティション・アクション (ダブル・エスケープメント) グランドピアノに使われている アクションです。 グランドピアノは弦を下から打つ、 上下運動の為、 鍵盤の動きと同方向なので、 エネルギーロスが少なく、 運動効率がよいので、 鍵盤の動きが伝わりやすくなっています。 打鍵後は、ハンマーの自重で すぐに戻り、次の打弦に備える事が出来、 この、 レペティション・アクションの、 レペティション・レバーの採用で、 ジャックの戻りが速くなり、 素早い連打に対応できるようになりました。 ・当時のベートーヴェン 現在の、 「チケットを売って、 コンサートを開く」 という、 現代の音楽家、演奏家の 「活動の礎を築いた人」で、 作曲家としてよりも、 演奏をする機会の方が多かったため、 ピアニストとして有名だったそうです。 ・ベートーヴェンが弾いたピアノ ベートーヴェンは当時、 ピアニストとして有名であったため、 メーカーとしては、「宣伝になる!」 という事で、 「ぜひ!ベートヴェンさんに、 弾いていただきたい!」 と、 たくさん寄贈されたり、 貸し出されたりしているのですが、 それらのピアノのうち、 晩年に、 ベートーヴェンが愛用していたとされ、 ドイツのボン(ベートーヴェンの生家)にある、 「ベートヴェンハウス」に展示されているのが、 ウィーンの コンラート・グラーフ(Conrad Graf) (1782-1851) の、ピアノです。↓ こちらは、 音が繊細で軽く弾きやすい、 「ウィーン式メカニック」 で作られているのですが、 この楽器は、6オクターヴ半の音域があり、 C♯(ド♯)までが3本弦で、 D(レ)からF(ファ)4までは、 4本の弦が張られていたので、 この楽器が貸し出された当時、 ほとんど耳が聞こえなくなっていた ベートーヴェンにも、 ピアノの音が、 聴き取りやすかったからではないか・・・ と、考えられています。 ベートーヴェンは、 このグラーフのピアノ以外に、 上述のブロードウッドのピアノなど、 5台ほど持っていた・・・ と言われています。 以上、 「ベートーヴェンが弾いたピアノ」 ピアノの歴史 その2 を、お伝えしました。 ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室

  • 「ピアノの前身楽器」について♪ピアノの歴史 その1 

    ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ピアノの前身楽器」について、 お伝えしていきます。 まずは「ピアノの歴史 その1」です♪ ピアノが作られたのは、 「イタリアで1700年頃」 という事を、 以前の記事で書きましたが、 何しろ、 300年以上も昔の事ですので、 当時のピアノは、 今のピアノとは全然!違うのですが、 そのピアノが作られる背景にあった、 3つの「前身楽器」があります。 ①チェンバロ(Cembalo)(伊) (ハープシコードとも言います) これは、 今も演奏される機会がありますし、 皆さんも、名前を聞いた事や、 どこかで「見たことある!」 という方も、いらっしゃるのではないでしょうか? デザインや、形、大きさは、 年代によっても色々ですが、 こういうのですね↓ ピアノが、弦をハンマーで叩いて 音を出す仕組みであるのと違い、 チェンバロは、 「プレクトラム」という、 カラスの羽の根元を、 鋭くナナメに切って、軸にした爪で、 「弦をはじいて音を出す」仕組みです。 その為、音量がいつも一定で、 ピアノのように、強弱は付けられません。 当時、 「音楽は教会や、王侯貴族のもの」 でしたから、 刺激のない、たんたんとしたもので、 事足りたんですね。 音楽が、市民階級まで、 楽しめるものになったのは、 ベートーヴェン (1770-1827)の頃で、 市民革命によって、 富裕な市民層に音楽が広がっていったから・・・ です。 その為に、感情を表現するのに、 音量が必要となり始めたので、 強弱の付けられる楽器が 求められるようになり、 ピアノが発明された・・という事なんです。 実際、 ベートーヴェンの活躍した時代には、 ピアノも一緒に発展していっていまして、 ベートーヴェンの初期の ピアノソナタには、 曲の流れでいくと、 低音域に下がりたいところなのに、 鍵盤数が無いため、下がれず、 上に音をあげて書いていっている、 作品があるんですが、 後期になると、 ピアノがさらに開発されて、 鍵盤数が増えたため、 初期の作品にはなかった音域で、 曲が書かれています♪ このチェンバロ。 私は大学の楽器博物館で見まして、 直接触って、試弾させて頂きました。 年代物ですし、装飾も多く、 随分華奢な作りですので、 音色がどうとかの前に、 「こんな貴重なものを、壊したらどうしよう・・・!」 という気持ちが強く、 こわごわ、弾きました(笑) このチェンバロ、 実際に音はとても小さいです。 この楽器で、バロック時代の作曲家である、 スカルラッティやクープラン、 ラモー、バッハ、ヘンデルが作曲し、 演奏していました。 ②クラヴィコード(clavichord) 「クラヴィ(鍵盤)」「コード(弦)」 は、張られた弦を、 「タンジェント」という、 金属製の突起で、 突き上げて音を出す 仕組みになっていて、 こちらも、音は小さいです。 この楽器を、 バッハは気に入って愛用しており、 バッハの作品の98パーセントが、 このクラヴィコードで作曲されています。 ③ダルシマー(Dulcimer) この楽器は、ハンガリー生まれで、 見た目は、 「ピアノとは全然違いますよね・・・?」 感じなという、ですが、 小さなピアニッシモ(pp)から、 大きなフォルテッシモ(ff)まで音量の出せる打楽器で、 音を出すしくみ&性能としては、 一番、ピアノと同じとが出来るため、 実は、これこそ、 「ピアノの前身楽器である!」 と言わています。 「マレット」というバチで、 弦を叩いて音を出す仕組みで、 ハンガリーでは、ピアノの前身楽器という事からか、 今でも「チェンバロ」と呼ばれているそうです。 似た楽器に、 「サントゥール」や「ハッフブレッド」 などがあります。 国によって、形状など、多少の差はありますが、 構造は、同じです。 以上、 「ピアノの前身楽器」について、 ピアノの歴史♪「その1」を、 お伝えしました。 ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室

  • 「ピアノ練習」弾いている場所を見失うのは、なぜ?その対処法

    ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「「ピアノ練習」 弾いている場所を見失うのは、なぜ? その対処法」について、 お伝えしていきます。 ピアノを弾いていて、 「あれ?今どこを弾いていたっけ????」 となる事、ありませんか? これ、初心者の大人の方に、 非常に!多いです。 ・弾いている場所を見失う理由 それは・・・ 「弾いている途中で、鍵盤を見てしまい、 譜面から、目を外してしまうから」 です。 「え・・・?! だって、鍵盤見て確認しないと、 何の音を弾いているか、 わからないんですけど・・・???」 という反応、言葉が大半なのですが、 はい!では、 ・対処法です。 譜読みをしているとき、 まだ、楽譜を覚えていない時は、 「基本、 楽譜から目を離してはいけません」 ①まず、楽譜上の最初の音の所へ 書かれてる指番号で指を置き ②そのまま、手を動かさず楽譜を見て ③出来るだけ、下(鍵盤)を見ずに、弾く 音が飛ぶときや、 位置が不安な時は、 前を(楽譜を)見たまま、 ちらっ・・・!とだけ、 手元を見て確認します。 ガッツリ!!と、下を向いて、 鍵盤を見てしまうから、 楽譜のどこを弾いているか 分からなくなってしまうので、 ご自宅での練習でも、 「出来る限り、 鍵盤を見ないようにして、 練習しましょう♪」 多分、初めは、 上手く出来ないと思います。 子供だと、あまり深く考えずに、 「楽譜を見て弾いてね~♪」 と言って、 音符を指で示してあげると、 それを見ながら、 (どちらかと言うと、それしか見ずに(笑)) 音が間違おうが、お構いなしに、 言われた通り、私の指の動きをみて、 鍵盤を見ずに弾いてくれますし、 音感訓練で耳の良い子が多いので、 間違った時だけ、音を聴いて気づき、 鍵盤を見て確認・・・ という事をしてくれます。 そして、それを繰り返すうちに、 自分の手では、どのあたりがどの音で・・・ という事が、感覚的に分かってくるので、 ほぼ鍵盤を見ずに弾く、譜読みをする・・・ という事を、 自然にやれるようになってきます。 でも、大人は、 「外すのが、コワい・・・!!」 んですよね・・・ 音を外したからと言って、 私が怒るわけでも、 お家で、 ピアノさんに叱られるわけでもないのですが、 「いやあ~・・・! 外したらどうしよう・・・!!」 という心理が、 強く働くらしく、 楽譜と鍵盤を、 「上見て、下見て、また上見て!」 と、目まぐるしく繰り返し、 「あああああ・・・!! かどこ分からなくなりましたああ・・・・!」 と、仰る大人の生徒さん、 多数です。 きっと、滅茶苦茶、 首が疲れるハズ・・・ 「いかに、ラクしてピアノを弾くか」 が、昨今のピアノ業界のテーマでもあります。 数分弾いて疲れていては、 長時間の練習は出来ませんし、 演奏会なんて、一回したら、 寝込まないといけなくなります・・・ そもそも、 練習ですぐ疲れてしまうと、 ピアノのお稽古自体が、 しんどくて続きませんよね? 肩の力を抜く事もですが、 首も激しく上下させずに弾きましょう♪ くれぐれも、 「譜面から、目を離さないように!」 弾いているところを 見失ってしまう方は、 ぜひ、鍵盤を見ずに弾く練習を、 少しずつ、やってみて下さいね。 以上、 「「ピアノ練習」弾いている場所を見失うのは、なぜ? その対処法」 について、お伝えしました。 ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室

  • ピアノ初心者が「間違いがちな練習方法」とは

    皆さん、こんばんは。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ピアノの練習方法」について、 お伝えしていきたいと思います。 特に、初心者の方の場合ですが、 こういう練習方法、やっていませんか? それは・・・ 「間違えるたびに、最初から戻って弾く」 ハイ。 これ、間違っています・・・ 特に子供に多いのですが、 間違えるたびに、 一番初めに戻って、曲の頭から弾き、 また同じところで間違えて、 また初めから弾く・・・ つまり、これをやり続けると、 「弾けるところはさらにどんどん上手くなり」 (まあ、これはこれで良いとも言える・・) でも、 「弾けない所は、 いつまで経っても弾けない」 のです・・・ 習い始めの頃は、 曲も4小節とか8小節とか、 とても短いので、 それでもまだいいのですが、 曲が少しづつ長くなり、 難しくなってくると、 難しい部分、 上手く弾けない部分の 「部分練習」をしないと、 曲はなかなか仕上がりません。 小さい子供は、 最初からの流れで曲を覚えているため、 (楽譜も見ていなくて、 耳で覚えていることが多い) 「途中から弾いてね」と言っても、 なかなか、 それが出来ない事が多いんですよね。 なので、レッスンでは、 出来るだけ弾いているところを、 目で確認しながら弾くよう に言葉かけもしつつ、 途中からでも弾く練習をします。 大人の場合は、 それを伝えるだけで、 「あ!そうですよね!分かりました! うわあ~・・・汗・・ 途中から弾くの、難しいですう!!」 と、言いながらも、 即頑張って弾こうとしてくれますが、 子供はですねえ~・・・ 「ええ?!最初からでないと弾けないもん!」 「出来ない~無理~!」 とか言ってですね、 何度言っても、 最初から弾こうとする強者(苦笑) がいる訳です(笑) なので、 ここは本当に「生徒との根競べ」 なのですが、 「ううん、ここから! でないと、いつまで経ってもここ弾けないよ?」 と言って、 弾けない所から弾かせます。 それでも、 また最初から弾こうとする子はいるので(苦笑)、 「ううん。違うよ。ここからね」 また勝手に弾く生徒・・・(苦笑) 「ううん。〇〇ちゃん?こ、こ、か、ら、よ?」 (だんだん口調、強くなります(笑)) それでも、 我が道を行く、自分の信念(笑)を持って 突き進むタイプの子はいる・・・ 先生は、 それに負けてはいけないのです! 「〇〇ちゃん~??!ここから弾きましょう!」 (目が少し怖いです(笑)) 生徒も、 ついに諦めて、しぶしぶ途中から弾いてくれます。 自分が 「こうしたい!」という気持ちの強い子などは、 思い通りにならなくて、 泣きだす子もいますが、 それに動じずに、 途中からちゃんと弾かせて、 途中から弾けたら、しっかり褒めてあげます♪ 現在小学3年生のYちゃんは、 途中から弾く事が苦手で、 お家でも最初から弾く事をして、 何回か弾いて、 練習は終わり!という感じで、 以前はレッスンで、 途中から部分練習をさせようとすると、 泣いて抵抗していたのですが、 現在は、 発表会の曲の、うまく弾けない所、 難しい所に付箋を貼って、 「部分練習」をする回数を書いて、 回数分、練習してくるようにお話しすると、 自分から、 「先生!ここも上手く弾けないから 「〇回練習」って書いて!!」 と言ってくれるようになりました。 そして 「ここ、1日5回って言ってたけど、 10回やったよ!」 と、誇らしそうに 話してくれるようになったのです♪ ピアノスタディ⑤レパートリーより「短い物語」♪↓ 子供が嫌がる事でも、 大人が諦めずに子供と向き合う事って大切ですよね。 こちらが「まあいいか~…」となって、 諦めてしまうと、 その子は、 それが出来ないままになってしまいますし、 「嫌がって泣いたら、自分の要求が通った」 と思ってしまうのは、 よくありませんよね。 勿論、 子供にも気分の優れない時もありますし、 言い分がありますから、 そこはきちんと聞いてあげた上で、 「どうして、今こうしないといけないのか」 という説明を、 子供が分かるように、 きちんとお話しすることが 大事だと思います。 きちんと気持ちを聞いてあげて、 お話をすると、 子供も 「大変だなあ」 「嫌だなあ」と思っていても、 そのうち、 わかってくれるようになります。 時間は勿論かかりますが、 焦って早急に事を進めても、 上手くいかない事の方が多いので、 じっくり、ゆっくり、根気強く向き合います。 ちなみに、上級者も、 この部分練習はやるんですよ! というか、 「そればかりやっている」 といっても 過言ではないのではないでしょうか。 違うのは、回数が「何回」ではなく、 一回の練習で「何十回」「何百回」と、 回数が格段に違う事と、 メトロノームを使って、 その難所が、 一定のテンポで弾けるように練習します。 演奏する楽曲の音域が広く、 音量も大きい時は、 カウント音も大きく、 ピアノの音でかき消されても、 振り子の動きでカウントの分かる、 振り子のメトロノームの方が良いです。 電子のメトロノームは電子音で、 カウント音は小さいですが、 速度も1メモリずつ変えられますし、 軽くて小さいため、持ち運びに便利です。 両方、揃えて持っておくのがベスト ですね! メトロノームに合わせる事って、 とても難しくて、 初心者はすぐには出来ない事が多いです。 あとは、仕上げ段階に入ってから 「片手ずつのゆっくり丁寧な練習」をしたりとか、 両手で「超ゆっくりの暗譜」とか 「左手のみの暗譜」とか、 プロが聴いても 「ちゃんと弾けている」 というレベルに持っていくためには、 ただ「楽譜通りに、音符が弾けました」 ではダメなので、 より丁寧で緻密な練習をしたうえで、 表現の仕方も研究します。 ピアノって奥が深くて、 なかなか思う通りの演奏が出来なかったりしますが、 だからこそ、楽しいし面白い♪ と思います。 先述のYちゃんも、 「ピアノって楽しい♪ なかなか思うように出来ないから!」って 言ってました。 簡単に出来てしまう事って、 その時はラクで楽しい♪と思えますが、 その楽しい♪が持続しないんですよね。 簡単に出来なくて 時間がかかったり、苦労をする方が、 「出来た時の喜びが大きい」ので、 達成感も大きく 「また、次も頑張ろう!!」って思えます。 直ぐにはすらすら弾けるようにならないけど、 出来た時はとっても嬉しい♪ そんな、 ピアノが大好きな子が たくさん増えてくれると嬉しいです。 以上、「初心者が間違いがちな練習方法」 について、お伝えいたしました。 お問い合せ&HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室

  • 「ピアノ」その名前の由来♪正式名称は?いつ、どこで生まれたの?

    ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ピアノ」その名前の由来♪正式名称は? いつ、どこで生まれたの? について、お伝えしていきます。 皆さんは、 ピアノの正式名称をご存知でしょうか? 「え?ピアノって・・・ 「ピアノ」じゃないの?」 と、思われる方が、 大半かと思うのですが、 俗に「ピアノ」と呼ばれている、 この楽器。 正式名称を、 「Gravicembalo col piano e forte」(伊) (グラヴィチェンバロ コル ピアノ エ フォルテ) と、言います。 長いですね(笑) イタリア語で「グラヴィ」は、 「大きな」という意味で、 チェンバロはピアノの前身楽器です。 ですので、 「グラヴィチェンバロ」= 「大きなチェンバロ」 という意味です。 「col(コル)」は、 英語の「with(と、ともに)」で、 「e(エ)」は、 英語の「and(そして)」 「piano(ピアノ)」は「弱く」 「forte(フォルテ)は「強く」 という意味ですので、 「弱い音も、強い音も出る、大きなチェンバロ」 と、いう意味の名前なんです。 それが、だんだん略されて、 「Pianoforte(ピアノフォルテ)」 と、呼ばれるようになり、 さらには「forte(フォルテ)」 まで略されて、 「piano(ピアノ)と呼ばれるようになりました。 つまり「弱く(piano)」って、 呼ばれるようになっちゃった・・ という・・・ ちなみに、イタリアでは、 今も「pianoforte(ピアノフォルテ)」 と呼ばれています。 この、ピアノの正式名称が、 イタリア語である事から、 あ・・・もしかして・・・?? と、推測できたと思いますが、 そうです! ピアノはイタリアで生まれました♪ 1711年。 (日本は江戸時代で、将軍は、 徳川家宣(とくがわいえのぶ)の時代) 「イタリア、フィレンツェの王子(メディチ家) お抱えの楽器係だった 「クリストフォリ」が、 チェンバロではない、 ハンマーを使った、 新しい楽器を作ったらしい・・・!!」 と、聞いた、 シュピオーネ・マッフェイという人が、 クリストフォリの工房に、 この楽器を見に行き、 その詳細を、 アクションから、 細部に至るまで記して 文芸誌に発表しまして、 その時に、この楽器を、 「Gravicembalo col piano e forte」 という活字にした・・というのが、 「ピアノの名前の由来」 となっています。 次回の記事で書きますが、 ピアノの前身楽器である チェンバロや、 クラヴィコード、ダルシマー と言った楽器は、 ピアノのように、 音の強弱が付けられなかったので、 「音の強弱が付けられる楽器が出来た・・・!!」 というのは、 当時、非常に! 画期的な事だったんです。 クリストフォリさん、スゴイですね!! それでも、 現在のピアノとは比べ物にならず、 当時のものは、 きわめて簡単で幼稚なもので、 鍵盤の数も、5オクターブ半 (61鍵程度) しかありませんでした。 (現在のピアノは、88鍵です♪) そして、18世紀後半頃には、 ヨーロッパ各地に広がって、 どんどん! 試作され、改良されていきました。 以上、 「ピアノ」その名前の由来♪正式名称は? いつ、どこで生まれたの? について、お伝えしました。 ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室

  • 「グランドピアノとアップライトピアノの違い」決定的な違いって?

    皆さん、こんばんは。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「グランドピアノとアップライトピアノの違い」 決定的な違いって? について、お伝えしていきます。 皆さんは、 グランドピアノと、 アップライトピアノの違いって、 「大きさ・・・?だよね?」 「形じゃない?」 などと、思っていませんか? 確かに、 グランドピアノは大きいです。 形も、違いますね。 でも、 一番の違いは、 そこじゃないんです・・・! 大きく違うのは、 「構造」なんです。 ピアノは、鍵盤を押すと、 羊毛で出来た、 ハンマーが弦を叩いて、 音を出すしくみになっていますが、 グランドピアノと、 アップライトピアノでは、 鍵盤を押したときに、 ハンマーが弦まで到達する、 仕組みに、違いがあるんです。 まずは、 グランドピアノのアクションを、 図解でご紹介↓ ↑このように、 鍵盤と弦が「てこの原理」で、 鍵盤を押せば、 ハンマーが上がって弦を打ち、 鍵盤から指を離せば、 自然に、ハンマ―が降りるようになっているので、 操作に無駄がないんですね。 そして、 アップライトピアノのアクションが、 こちら↓ ↑このように、鍵盤を押すと、 ハンマーに行くまでに、 一度「カク!」と90度に曲がり、 それから、上に登って、 やっと、弦に到達するわけですが、 真横から弦を打つので、 下から弦を打って、 自然に落ちるグランドピアノとは違い、 タイムロス、エネルギーロスが 発生します。 ですので、 「ターン」や「トリル」「トレモロ」 などの、細かい装飾音も、 グランドピアノほどは、 物理的に入らないですし、 入れようととすると、 かなり指をバタバタさせて、 無駄な動きをしないといけないので、 軽やかな装飾音にはならず、 重く、モタ・・・っとした感じになります。 つまり、たとえ、 速く弾けるテクニックがあっても、 アップライトでは弾けない箇所が多発します・・・ またその方法を、レッスンで、 グランドピアノで教えてもらっても、 家にグランドピアノが無ければ、 その奏法を再現して練習する・・ という事が出来ないので、 中級以上になると、 「レッスン室のピアノだと出来るけれど、 お家のピアノだと出来ない・・・」 という事が多くなり、 「速く正確に弾く」 事が、難しくなります。 また、ペダルの構造も、 同様にちがっています。 特に左のシフトペダルを踏んだ時の、 音色の変化は、 グランドピアノと アップライトピアノでは、 全然違います。 グランドピアノでは、 シフトペダルを踏むと、 アクション全体が右に移動しますので、 ハンマーの弦を打つ位置が、 変わります。 冒頭にも載せた、この画像ですが↓ ハンマーに弦の跡が、 3つ、付いていますよね? これは、 中音域から高音域の弦は、 3本張られていまして、 いつも、打鍵のたびに、 この位置に3本の弦が当たるため、 跡が付いているのですが、 シフトペダルを踏むことで、 打弦位置がずれて、 2本しか打たなくなるため、 このハンマーの 跡の付いていない部分で、 弦を打つことになるので、 音色が変わり、 2本しか弦を打たなくなるので、 音量も減り、 音が消えていく、 「減衰時間」も変わるため、 これらの変化によって、 多彩な演奏技術に対応できます。 一方、 アップライトピアノでは、 シフトペダルを踏むと、 ハンマーが「ぐっ!」と前に出て、 弦を打つ距離が、 短くなる構造になっています。 このため、 音量は、やや減少しますが、 他の変化は乏しいです。 弾いた時のタッチも、 音の出方も、全然!違いますので、 こちらも、 レッスンで教えてもらったことを、 自宅で再現して練習することは、 やはり、難しいです。 これらの事から、出来れば、 レベルが中級以上になれば、 グランドピアノを持つことが望ましく、 中高生で、音高や音大を目指す方や、 小学生であっても、コンクール入賞を目指すのであれば、 「グランドピアノを持つことは必須」と言えます。 グランドピアノは確かに大きく、 お値段も結構します。 うんと小さなコンパクトグランドだと、 アップライトピアノと同じくらいの、 畳一畳分くらいの占有で、 何とか行けるかな・・・ と、思いますが、 割と 家庭用におススメされることの多い C3だと、6畳間が埋まってしまいます・・・ でも、舞台や試験会場のピアノは、 C3以上である事がほとんどですので、 それを考えると、 最低C3は必要かな・・・ と、思います。 ちなみに、 大きくなればなるほど、 弦が長く張れますので、 低音が大きく、良く鳴りますし、 小さい容れ物に、弦を詰め込む・・・ というような、構造に無理をかけない為、 音の出方、バランスも良くなってきます。 この低音が、 小さいグランドで弾いた感覚のまま、 鳴らすと、 かなり!大きく音が出てしまう為、 ここのバランスを取る練習をする事も 必要になって来ますから、 C5以上あると、理想的ですね。 ちなみに、 当教室のピアノは、 C3とC5(現在のC6の大きさ)です。 グランドピアノを持つことは、 色々な意味でハードルが高く、 難しい事ですが、 やはり、 道具がないと、始まりません。 本格的に上達を望むのであれば、 良い楽器は必要です。 ただの、楽しみや趣味で・・・ というのであれば、 勿論、そこまでは必要無いです。 でも、 楽器がそれなりなら、 それなりな上達しか望めませんので、 そこの所は、しっかりご理解された上で、 レッスンを受けて頂ければ・・と思います。 以上、 「グランドピアノとアップライトピアノの違い」 決定的な違いって? について、お伝えしました。 ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室

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