「アコースティックピアノと電子ピアノの違いとは」何がどう違うの?

更新日:6月5日

こんばんは。

これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、

兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪

前回、

ピアノを習うにはピアノ(アコースティックの)

が必要である

という事についてお伝えしましたが、



今回は、

その「アコースティックのピアノと電子ピアノの違い

について、お伝えしていきます。



アコースティックのピアノでしか出来ない事がある事も、

本物のピアノが最初からある方が良い事も「一応」分かったけれど・・・

住宅事情などから、電子ピアノしか置けないし・・・



という方は、

とりあえず、本物のピアノと鍵盤の大きさが同じで、

88鍵あるものをご用意頂きたい・・・!

とも、お伝えしましたが、



その

アコースティックのピアノでしか出来ない事

って、どんな事?



中級以上になると、本物のピアノでないと、難しい

のは、具体的にどういう事?



これですよね・・・!



この点については、

当教室の生徒さんにも、

折りに触れてお話しはしているんですが、



恐らく、

皆さんよくわかって頂けていないと思われます・・・



いや・・・

分かっているけど、

ピアノにそこまで掛けられないわ・・・

なのかも知れませんが・・



電子ピアノ率が、結構多いんですよね・・・

なんと生徒の半数以上・・・



グランドピアノ2台置いてレッスンしている、

但馬では設備の整ったほうである、

うちの教室のでさえこうなのですから、



グランドがあっても1台だけとか、

アップライトピアノでレッスンをされているお教室だと、

もっと多いんじゃないか…と思います。



最近、確かに電子ピアノの性能は、

ぐん!と良くなりました。



お値段もかなりお安くなっていますので、

性能の良い電子ピアノが安価に購入でき、



アコースティックのピアノのように、

調律の必要がないので、



手がかからないし、維持費がかからない・・

というのは、大きな魅力ですよね。



でもですね・・・

(ここからが、本題です!)


電子ピアノでは、

アコースティックのピアノで出来る事が出来ません!



一番大きいのが、

ソナチネに出てくる、主に左手の伴奏形の

アルベルティバス」という音形を、



弱い音で、

かつ音が抜けないように速く弾く練習が出来ない

んです。



こういうのですね↓(ハイドン ピアノソナタhbk XVI49より1楽章)


この譜面を見て頂くと

お分かりになるかと思いますが、



このパッセージは、左手の16分音符に対して、

右手の音は8分音符と8分休符で

構成されていますね。



右手がメロディ、左手が伴奏なので、

左手は弱く弾かないといけないのですが、



音の数が右より多く、

普通に弾くと、

右の音より左の音の方が、

音が大きく出てしまう為、



この左手の16分音符を、

弱く」「かつ音が抜けないように

弾かないといけないんです。



これが、難しい・・・!



どうしても、指がバタバタしがちで、

音は大きくなってしまうし、



弱く弾こうとすると、

音が所々抜けてしまうんです。



ピアノは、

ゆっくり鍵盤を下すと弱い音が出て

速くおろすと強い音が出る」ので、

打鍵のスピードで音量は決まるんですね。



そして、弱い音を出そうとして、

打鍵がゆっくり過ぎると・・・



音は出ない」んです・・・!

だから、音が抜けるんです・・・



そうならないように、

打鍵のスピードを一定にして、

音が抜けないよう、



感覚がつかめるまで、

左手の練習を、

繰り返し繰り返しやって、

やっと・・・!なのですが、



電子ピアノはですね・・・

なんと、

どんなにゆっくり鍵盤を押しても音が出てしまう」んです・・・!


電子ピアノは、

アコースティックのピアノの音をサンプリングして、




鍵盤を押すと、

そのサンプリングされた音が出るように作られた

電化製品なので、



鍵盤を押すと、

ハンマーが弦を叩いて音を出す仕組みのピアノとは、

構造が全く違う」のです。



その為、

ご自宅の電子ピアノで、

いくらこの伴奏形を練習して、

ちゃんと弾けていても、



レッスン室のピアノや、

ホールのピアノでは、

音があちこち抜けたり、粒が揃わなかったり

する訳です。



つまり、

電子ピアノはどんな弾き方をしても

「綺麗に」弾けてしまうので、



実際は弾けていなくても、

弾けているように音が鳴ってしまう・・・



手首に力を入れて、

叩いて弾いていても、

綺麗に鳴ってしまう・・・



だから、

自宅の電子ピアノで

いくら練習しても、練習にならないんです。



本物のピアノで弾けば、

音は汚く、あちこち音が抜けたり、



弱かったり強かったりしてしまうのに、

綺麗に鳴ってしまうのですから、



音のミスが無いようにする練習くらいしか、

出来ない事になります



また、電子ピアノの鍵盤と、

アコースティックのピアノの鍵盤はタッチが違うので、



軽い電子ピアノの鍵盤で練習していると、

どうしてもタッチが弱くなります



強い大きな音を出そうとすると、

無理に力を入れて出そうとするので、

綺麗な音ではなくなってしまいますし、



どんな弾き方をしても、

それなりの音が出てしまいます。



また、電子ピアノの鍵盤は軽くても、

鍵盤の下から、

突きあげてくるような抵抗感があるため、



グイっ!と、

手首に力を入れて弾く癖がついてしまいますので、



その状態で、難易度が高い曲を弾き続けると、

手を痛めます。



そして、

どんなに性能が上がったところで、

電子音は電子音」です。



生のピアノの音に

かなうはずもありません。



耳で聴いて音色を作る

という事も出来ないので、



初級から中級に入ったあたりで、

テクニックが頭打ちになってしまって、



どんなに練習しても、

本当に「それなり」にしかならないんですよね・・・


誰に聴かせるわけでもなく、

自分だけが弾いて楽しみたい場合でも、



特にバロックや古典派のように、

あまりダンパーペダル(右の響かせるペダル)で、

ごまかしがきかないものは、



どんなに練習しても、速く正確に弾けない

になってしまいます。



電子ピアノでも、私は俺は!弾けているよ!!

という方もあるかもしれませんが、



それは、

自分が弾けていると思いこんでいる

だけだと思います・・・

(厳しい事を言いますが・・・)



実際、

趣味のそういう方の演奏を聴いた事は、

何度もありますが、



結構な大曲を弾いているんだけれども、

とても専門に進めるようなレベルではなかったですし、

聴けたものではなかったです・・・



勿論、面と向かっては言えませんが・・・



そして私が言わないように、

周りの方が誰も言わないだけです・・・

(キツい言い方ですみません・・・

でも本当の事です)



本人が楽しく弾いているのに、

水を差す事ないですしね・・・



あくまで趣味で弾いていて、

アマチュア同士でやっている分には

何の問題もないわけで。



ただ、子供の場合、

もし先に進んで、専門に進みたい・・!となっても、



電子ピアノで練習をし続けてしまうと、

悪い癖が抜けずに苦労したり、

本来ならいけるべき所へ、行けない・・

という事は出てくると思います。



そして、どうせ弾くなら、習うなら、

たとえ趣味でも、

専門家が聴いても納得してもらえるだけの演奏

がしたいと思いませんか?



表向きは

「素敵な演奏でしたよ」

なんて言ってもらっても、



実際は

「いやあ・・酷かったなあ・・」と思われたり、

言われてるなんて嫌ですよね・・・



私は嫌です。

なので、褒めて優しい事をばかりを言う先生には、

付きません。



上達するには厳しい事を言ってもらってこそ!

だと思っていますし、

そもそも、それに耐えられなければ、専門になど進めません。

(なので、

性格のキツくないピアノの先生なんて、

いないと思います(笑))



自分の生徒にも、

コンクールに出る子には、

結構厳しい事を言っていると思います。

そうでなければ、入賞など出来ないので・・・



楽器も、

当然アコースティックのピアノがないと、

入賞レベルの演奏にもっていくのは、

小さい子供の部門でも、かなり厳しいので、



弾けるお子さんでも、

ご自宅のピアノが電子ピアノの場合、

コンクール出場のお話しは出来ませんし、


過去に、お家が電子ピアノでも、

出場して頂いたお子さんが2名ありましたが、



年齢が上がるにしたがって、

入賞レベルの演奏に持っていくには厳しくなったので、

出場をご遠慮いただいた経緯があります。

(今は、アコースティックのピアノをお持ちでない方には、

たとえ、就学前幼児の部門でも、お話を持っていきません



基本、私は、

教室の生徒さんには、

あくまでも優しく優しく・・・

レッスンしています。



大人の生徒さんにも、

勿論、優しく優しく・・・

レッスンしています。



厳しい私を表に出したら、

きっとみんな泣いて、

辞めちゃうんだろうなあ・・・汗



私が厳しい事を言っても、

皆さんがそれで頑張れるなら良いのですが、



そうじゃないのなら、

優しく穏やかに、

ゆっくり丁寧に指導した方が、

いいですしね。



叱ったり、怒ったりするのって、

エネルギー要りますし。



あ、そうそう!

お家には電子ピアノしかなくて、

毎日学校のグランドで

何時間か練習させてもらっている・・とか、

そういう場合は別ですよ。



それは、

「毎日、グランドピアノで練習している

訳ですから。



それがあったうえで、

譜読み等を、

自宅の電子ピアノでやっているのなら、

上達は可能だと思います。


あと、

グランドピアノとアップライトピアノでも、

出来る事は違います



この件に関しては、

また次の記事でお知らせしていこうと思っています。



以上、

「アコースティックピアノと電子ピアノの違い」

何がどう違うのか。

について、お伝えいたしました。



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