「ピアノと湿度のお話し」ピアノにとって良い湿度とは?

更新日:6月23日


ピアノ指導歴28年。

これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、

兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪

今回は、

「ピアノと湿度のお話し」

ピアノにとって良い湿度とは?

について、お伝えします。



皆さんは、ピアノにとって、

どれくらいの湿度が良いか

ご存知でしょうか?



そもそも、

ピアノにとって、

良い湿度なんてものがあったのか・・・?

と、思う方も、

いらっしゃるかと思います。



それが、あるんです!



というより、


「とても大切」


なんです。




・ピアノに最適な湿度


およそ、


40パーセント台後半から

50パーセント前半


が、望ましいです。



当教室のレッスン室の湿度↓

47パーセントを指しています。

良い状態ですね♪



人間にとっては、

少し乾燥気味な状態が、

ピアノにとっては、ベストです。



・何故、ピアノにとって

湿度が低めの方がよいのか?


それはピアノが、


水に弱い素材で

出来ているから


です。



ピアノは、水に弱い、

木材」で出来ている部分が

大半で、



弦を打つハンマーは、

木材」と、

水を吸うとふくらんでしまう

羊毛」で出来ています。



フレームや弦なども、

水に弱い「金属」で出来ており、

湿度が高いと、

弦がサビやすくなります



・ピアノの木で出来ている部分


①鍵盤

②ピアノの心臓部の響板

③ハンマーシャンク

(この「木の部分です」↓)

③ピアノの枠、屋根、蓋、脚など



と、ほとんどが「木」なんです。

(*このピアノに使われている

木材については、また詳しく、

記事に書きたい思います。)



・金属フレームと弦


*金属フレーム


このフレームが金属製

(ピアノ全体に鉄骨をめぐらせる)

になった事により、



弦の全張力を支える事が

出来るようになったので、



ピアノが急速に進化し、今の、

音色も音量も豊かなピアノへと

発展していったので、



この金属製のフレームは、

ピアノの近代化を語るうえで

外せない代物です♪



*「弦」ミュージックワイヤー



ピアノの弦には、

」が使われていまして、



この「鋼」を使う事で、

弦を張る力が増します。



ここまで、読まれた方で、

本や映画が好きな方は、



「ピン!」と来た方も

いらっしゃるのではないでしょうか・・??



はい♪


「羊と鋼の森」

本屋大賞も受賞した、この作品。



ピアノ調律師さんのお話しで、

山崎賢人さんが主演で、

新米の調律師さん役を、



ピアノの上手な双子の姉妹役を

上白石萌音さんと、

上白石萌歌さんが演じて

話題になりましたね。



私も、読みましたし、観ました♪

劇中のピアノ演奏は、



辻井伸行さんや及川浩治さん、

ショパンコンクール入賞者の

山本貴志さんなどが

担当していらっしゃいますが、



辻井伸行さんの演奏の、

ラヴェルの「水の戯れ」や、

ドビュッシーの「月の光」が、



もう、本当に美しいです・・・!


そう!

」とは、ピアノのハンマーの事


」とは、ピアノの弦の事


」とは、ピアノ大部分を占める、

枠や響板、大屋根、蓋、脚の事



つまり、この作品名の

「羊と鋼の森」とは、

「ピアノ」の事を表しているんです!



こういう、作品名と、

作品中の核となる題材が一致して、



「あ~!そういう事かあ・・・!!」

と、わかる瞬間が、とても好きです♪



話が逸れました・・・(笑)



という事で、

ピアノは湿気、水分に弱いわけです。



・湿度が高いとどうなる?


室内の湿度が上がってくると、

音がてきめんに籠ってきます。



鍵盤が上がったまま、

戻らない部分が出てきたり、



弦にも、ほこりが積もりやすくなり、

さらに、そのほこりが水分を含み、

弦が錆びます。



この状態がひどくなると、

音は出なくなってしまいます



ピアノを壊すには、

大きな重機を持って来て

叩き潰す・・・などという、

手間のかかる事をしなくても、



コップ一杯のお水を、

ピアノを上から、

「ジャ~・・・」とこぼせば、

これで簡単に壊れます。



ですので、皆さん!



決してピアノの上に

水の入った花瓶を置いたり、

飲み物を置いてはダメですよ!



くれぐれも、

気を付けて下さいね!



・ピアノの部屋には除湿器は必需品


日本の夏は、

やはり湿度が高いので、

除湿器を回さないでいると、



あっという間に

湿度があがってしまいます。



元々、ピアノは、

乾燥した気候の西洋生まれですから



湿気の多い、

日本の気候には適していないんですね。



特に今、のご時世で、

換気が必須ですから、



外気を取り入れての

換気をすると、



除湿器を「強」で回していても、

すぐ60パーセント近くに

なってしまいます。

(空気清浄機つき除湿器

Panasonicなので、ナノイーです↓)

方法としては、

エアコンの冷房の温度を

ぐっと下げて

除湿器を同時に回すと、

湿度を低めに保つこと出来ます。



そうすると、

音が乾燥した空気中で

「キーン」と澄んで聴こえてきます。



ですので、

夏場の当教室は温度低めです。



子供は平気みたいですが、

テンションが高くない時、

私は寒いので、

(指導に熱が入っているときは暑い)

(小さい子供のレッスンの時も暑い)



脱ぎ着出来るよう、

長袖を常備してます。



小さいお子様に付き添いの、

保護者の方や、寒がりなお子様は、



いつでも羽織れるよう、

長袖をご用意くださいね♪



人体には、

もう少し湿度があった方がよいので、

(コロナにも湿度がある方が良いという)



生徒の座る、

ピアノの椅子の真後ろに、

空気清浄機つき加湿器↓

除湿しながら加湿する・・・という、

大変不経済な事を・・(笑)



こちらの加湿器、

師匠に教えて頂いたのですが、



ドイツ製の界面活性剤の入った

お水で空気を洗う

タイプのもので、



作りがシンプル♪

フォルターが無いので、

お手入れがラクです。


ピアノにとっても、

人体にとっても、良い状態を保つには、

いろいろ工夫が必要ですが、



ピアノの内部に置くタイプの

乾燥剤などもありますので、



調律師さんに、

お尋ねになってみて下さい。



以上、

「ピアノと湿度のお話し」

ピアノにとって良い湿度とは?

について、お伝えしました。



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