「ベートーヴェンの弾いたピアノ」ピアノの歴史 その2

更新日:6月13日


皆さん、こんばんは。

ピアノ指導歴28年。

これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、

兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪

今回は、

「ベートーヴェンが弾いたピアノ」

ピアノの歴史 その2

を、お伝えします。



皆さん、

ピアノのメーカーは世界にいくつあるか、

ご存知でしょうか?



何と、「約150社」!

も、あるんです!



その中でも、

今回、取り上げるのが、



ベートーヴェンが寄贈されて、

たくさん弾いた・・・

と言われている、

イギリスのブロードウッド(BRODWOOD)社と、



現在のグランドピアノのアクションを作った、

フランスのエラール(ERARD)社

です。




・ブロードウッド(BRODWOOD)社(英)


ブロードウッド社は、

ピアノとしては、

初めて工場を使った会社で、



産業革命で、

働いて、賃金をもらえる・・・

という形が出来た当時の、

いわば、

イギリス産業革命の申し子

ともいうべき存在。



ヨハネス・ツンぺ(英)の発明した、

今のすべてのピアノメーカーの

メカニックの基盤となっている、



イギリス式メカニック」を改良し、

弦に弾力を持たせて、

フレームを強くし、

進化させまして、



抵抗感のあるタッチと、

重量感のある、力強い音を生み出しました。



現在のピアノのフレームって、

響板(スプルースという松材を使用)

の薄い板(厚い所でも1cmくらい)

を守るため、



がっしり!した鉄骨」で、

出来ていまして、



響板を、このがっしりとた枠で、

支えているんです。



力強い、重厚な音が求められる

ベートーヴェンが、好んで良く弾いていた・・・

というのが、分かる気がしますね!



エラール(ERARD)社(仏)


また、ベートーヴェンは、

エラール社のピアノの、

1803年製のものを、

所有していました。



エラールのピアノは、

響きが華やかで、音量も豊かです。



セバスチャン・エラール

(1752-1831)は、

元は、ブローウッドの工場で働いていまして、



初めて、

フォルテピアノを製作したのは、

1777年でした。



その後、ピアノに関する、

様々な特許を取得しまして、



現在のピアノの構造となっている、

「レペティション・アクション」

(ダブルエスケープメント)

を、1821年に作りました。

(*特許取得は1823年)



この、

レペティション・アクションは、

グランドピアノの一番大事な部分で、



現在の構造と全く変わっていない為、

当時のものと、

今のものとを取り換えても、

サイズがぴったり!合う

のだそうで、



この後の改良も、ほとんど無いほど

発明時から、優れたアクションでした。



200年も前に作られた

アクションと、

色んなものが進歩した、

現代のアクションが全く一緒!って、

スゴイ発明ですよね~!!



この、エラーㇽのピアノは、

ハイドンや、リスト、ラヴェル・・といった

作曲家も所有していたそうです。




・レペティション・アクション

(ダブル・エスケープメント)


グランドピアノに使われている

アクションです。



グランドピアノは弦を下から打つ、

上下運動の為、



鍵盤の動きと同方向なので、

エネルギーロスが少なく、



運動効率がよいので、

鍵盤の動きが伝わりやすくなっています。



打鍵後は、ハンマーの自重で

すぐに戻り、次の打弦に備える事が出来、



この、

レペティション・アクションの、

レペティション・レバーの採用で、



ジャックの戻りが速くなり、

素早い連打に対応できるようになりました。




・当時のベートーヴェン


現在の、

チケットを売って、

コンサートを開く

という、



現代の音楽家、演奏家の

活動の礎を築いた人」で、



作曲家としてよりも、

演奏をする機会の方が多かったため、

ピアニストとして有名だったそうです。



・ベートーヴェンが弾いたピアノ


ベートーヴェンは当時、

ピアニストとして有名であったため、



メーカーとしては、「宣伝になる!」

という事で、

「ぜひ!ベートヴェンさんに、

弾いていただきたい!」

と、



たくさん寄贈されたり、

貸し出されたりしているのですが、



それらのピアノのうち、

晩年に、

ベートーヴェンが愛用していたとされ、



ドイツのボン(ベートーヴェンの生家)にある、

「ベートヴェンハウス」に展示されているのが、



ウィーンの

コンラート・グラーフ(Conrad Graf)

(1782-1851)

の、ピアノです。↓

こちらは、

音が繊細で軽く弾きやすい、

ウィーン式メカニック

で作られているのですが、



この楽器は、6オクターヴ半の音域があり、

C♯(ド♯)までが3本弦で、

D(レ)からF(ファ)4までは、

4本の弦が張られていたので、



この楽器が貸し出された当時、

ほとんど耳が聞こえなくなっていた

ベートーヴェンにも、



ピアノの音が、

聴き取りやすかったからではないか・・・

と、考えられています。



ベートーヴェンは、

このグラーフのピアノ以外に、

上述のブロードウッドのピアノなど、



5台ほど持っていた・・・

と言われています。



以上、

「ベートーヴェンが弾いたピアノ」

ピアノの歴史 その2

を、お伝えしました。



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