
兵庫県豊岡市のピアノ教室です
♪ようこピアノ教室♪
空の検索で115件の結果が見つかりました。
- 「モーツァルト♪は借金まみれだった・・?!」ピアノで有名な作曲家について知ろう モーツァルト編 その3
皆さん、こんばんは。 ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「モーツァルト♪は借金まみれだった・・?!」 ピアノで有名な作曲家について 知ろう モーツァルト編 その3 について、お伝えします。 モーツァルトの生涯年表も 中盤からいよいよ後半へ。 ・ザルツブルグ時代 23歳 ザルツブルグに帰郷 ザルツブルグ宮廷にオルガニストとして、 復職 ウィーン時代は 「自立した作曲家」として、 自由な行動、作曲が出来ていましたが、 収入源は、 演奏会や作曲、弟子の指導等で、 安定しない為、 当然、生活も安定しませんでした。 ザルツブルグ時代は、 宮廷に仕える音楽家でしたから、 行動や作曲に制限はあるものの、 生活は安定していました。 自由な働き方を求めれば、 安定はなく、 安定を求めれば、自由はない・・・ 現代も変わりませんね。 24歳 ミュンヘン旅行 オペラ「イドメネオ」上演 女帝マリア・テレジア 崩御 25歳 高額の収入を与えてくれていた、 ザルツブルグ大司教と衝突し、解雇 そのまま、ウィーンに定住を決意 26歳 オペラ「後宮からの誘拐」を ウィーンで上演 8月、アロイジアの妹である、 コンスタンツェ・ヴェーヴァ―と結婚 この結婚は、 モーツァルトの父の猛反対を 受けていましたが、 モーツァルトは、 コンスタンツェをとても愛していた為、 反対を押し切って結婚しています。 コンスタンツェの母が、 モーツァルトに大変熱を入れていた為、 かなり結婚を後押しした・・・ と言われています。 この頃から、自らの演奏用に、 ピアノ協奏曲の作曲が相次ぎます。 ・モーツァルトと予約演奏会 モーツァルトは、 今現在の演奏会のスタイルである 「予約演奏会」を始めた、 「歴史上で初めての人物」で、 宮廷の力を借りずに、 自分で自立して演奏会を行いました。 ちなみに、 モーツァルトの作品にある、 K(ケッヘル)番号ですが、 番号の前のについている、 この「K」って、なに・・・??? と、思っていた方も、 多いのではないでしょうか。 これは、オーストリアの作品番号で、 「K=ケッヘル」とは、 オーストリアの音楽研究家で、 植物学者であり、法律家だった方です。 モーツァルトの作品の年代順目録の 編纂を行い、 その際に、自分の名前のK(ケッヘル)と 番号を付けていったので、 モーツァルトの作品には、 この「K」が作品番号として、 つけられているんです♪ 27歳 ザルツブルグに帰郷 「ミサ ハ短調 K.427(417a)」を上演 このザルツブルグ帰郷の際、 長男が誕生するも、旅行中に死亡。 この帰郷は、父のレオポルトが、 ザルツブルグ大司教との間を 取り持ち、実現した・・・と 言われています。 28歳 第2子 カール・トーマス・モーツァルト誕生 この年に、 フリーメイスンに正式加盟し、 以後、 その思想に、深く影響を受けたと みられています。 29歳 父レオポルトがウィーンを訪問 息子の演奏会が盛況なことを喜ぶ この時、父レオポルトは、 音楽の父「ハイドン」と出会い、 息子、ウォルフガングの才能について 賛辞を受けた・・と言われています。 この時、モーツァルトは、 弦楽四重奏曲集を ハイドンに献呈していまして、 その為、この弦楽四重奏曲集は、 「ハイドン・セット」と、呼ばれています。 30歳 オペラ「フィガロの結婚 K.492」 を、ブルク劇場で初演 31歳 「フィガロの結婚」がプラハで大ヒットしたため、 同地訪問 4月 ベートーヴェンがモーツァルトを訪れた・・・ と言われていますが、確かな記録は 残っていないようです。 5月 父レオポルトが死去 10月 新曲の作曲依頼を受け、 オペラ「ドン・ジョバンニK.527」 を作曲、初演 この頃から、モーツァルトは お金に困っていたようで、 頻繁に、借金依頼を行っていた・・ と言われています。 ・モーツァルトと借金 これもまた、 よくある話なのですが、 幼少期から才能があり、 もてはやされ、 派手な生活を行ってきて、 収入が入れば入っただけ、 大勢の仲間と飲み歩き、 ギャンブルもし、 高価な洋服を購入したり・・・ と、散財を続けたため 借金は、 どんどん大きくなっていきました。 どんなに大きな収入があっても、 支出の方が大きかったんですね・・・ また、妻のコンスタンツェは、 家計に疎かったようで、 そうなると、当然、 家計は破綻しますから、 収入の前借をしたり、 友人知人に借金をしたり・・・ と、 あちこちに、借金をするように なってしまったようです。 ・モーツァルトの年収 モーツァルトが亡くなったとき、 その借金は5千グルデン(約2千万) にも、のぼっていたとの事ですが、 当時、モーツァルトの収入は 平均年収2千万、 その年によっては、 1億円を超える年もあった・・・ という事なので、 かなりの高所得者だったわけですが、 それなのに、借金まみれになるって、 本当に、お金に無頓着すぎたんですね・・・ 困窮した一番の原因は、 ギャンブルにはまったため・・・ と言われていますが、 ギャンブルの才能が なかっただけではなく、 類まれなる、 音楽の才能があっても、 ビジネスの才能も全くなかったので、 身近に、きちんとお金を管理 できる人がいれば、 モーツァルトは もう少し長生きできたていじゃ ないのかな・・・ と、思ったりします。 それでは、オペラ「フィガロの結婚」より、 「恋とはどんなものかしら」です♪どうぞ♪↓ 以上、 「モーツァルト♪は借金まみれだった・・?!」 ピアノで有名な作曲家について知ろう モーツァルト編 その3 について、お伝えしました。 前の記事に戻る(モーツァルト♪と秘密結社 モーツァルト編 その2) 次の記事へ (モーツァルトの最期 モーツァルト編 その4) ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室
- 「モーツァルト♪と秘密結社」ピアノで有名な作曲家について知ろう その2
皆さん、こんばんは。 ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「モーツァルト♪と秘密結社」 ピアノで有名な作曲家について知ろう その2 について、お伝えします。 では、 モーツァルトの生涯の続きです♪ 11~13歳 2度目のウィーン旅行 オペラ「ラ・フィンタ・センプリーチェ」上演 (12歳で作曲) 初めて、本格的なオペラを上演し、 交響曲も演奏するなど、 作曲家として一段と成長し、 創作面では成功。 13~15歳 イタリア演奏旅行。 父と共に、ミラノ、ボローニャを経て ローマへ (*システィーナ礼拝堂では、 門外不出の秘曲とされていた、 ドメニコ・アレゴリの、 9声部の「三ゼレーレ」を聴き、 暗譜で書き記した・・・という、 逸話が残っています。) モーツァルトにとっては、 オペラ作曲家として、大成するための イタリア旅行でしたが、 結果、 神童としての名声を各地で広め、 数々の栄誉に輝いただけでなく、 各地のスタイルを吸収し、 器楽と声楽の領分や、 とりわけ、オペラの創作に 多大な成果をもたらし、 オペラ作曲家としても、 本格的な活動を開始します。 はああ~・・・ この年齢で、 本格的に作曲家として活動 ですよ・・! やっぱりスゴイですね~!! 15歳 2度目のイタリア旅行 セレナード「アルバのアスカニオ」 ミラノで上演。 16~17歳 3度目のイタリア旅行 ミラノで、オペラ「ルチオ・シルラ」上演 17歳 2回目のウィーン旅行 18~19歳 3回目のウィーン旅行 オペラ「偽りの女庭師」上演 凄~く!! 旅行、行ってますよね~ 今のように、飛行機があって、 交通の便が良くなっていても、 アーティストが、世界各国飛び回って 演奏活動するって、 相当大変なことですし、 当然、望まれなければ、 行けないわけですが、 あちこちで、もてはやされた モーツァルトは、 落ち着く間など、なかったのでしょう・・ ・モーツァルトのピアノソナタ モーツァルトの18曲ある、 ピアノソナタも、 そのほとんどが 旅行中に作曲されていますが、 「ロンドンのバッハ」と呼ばれた、 バッハの次男 C.P.E(カール・フィリップ・エマニュエルバッハ) に影響を受け、 「急」「緩」「急」の形式で作曲しています。 皆さん、よくご存じの 「トルコ行進曲」は、 モーツァルトのソナタ第11番K331の 第三楽章に「トルコ風ロンド」 として書かれたもので、 あの1曲だけが、 独立して書かれたものではない んです。 このK331のソナタ自体、 変奏曲になっており、 (変奏曲は ヴァリエーションが進むにつれて どんどん・・!難しくなります) 結構難しいんです。 ですので、 少し弾けるようになってくると、 「この曲を弾きたい・・・!」という 生徒さんはすごく多いのですが、 皆さん・・!これは、 「ソナタ」なんです・・! つまり、テキストが ソナタにまで進んでいなければ、 弾きこなせないんです。 「トルコ行進曲」 が弾きたいのあれば、 最低ツェルニー30番の中盤までは 進みましょう♪ さて、 モーツァルトの生涯年表に戻ります。 21歳 ザルツブルグでの職を辞し、 ミュンヘン、マンハイムへ 就職旅行したが成果なし・・・ これはですね・・・ モーツァルトひとりなら、 仕事は決まっていたんですね。 でも、モーツァルトに 家族が頼っていた事と、 その家族全員が、 贅沢のし放題だったこともあり、 その家族全員を養えるような 法外な収入を希望したために、 なかなか決まらなかった・・ と言われています。 なんだか、いつの時代も・・・ という感じですよね・・・ 家族全員が優秀で、 稼げる人間ばかり!の場合は 良いですが、 ひとりだけ、大成功した人がいると、 そこにたかる・・っていう・・・ 22歳 マンハイムからパリへ旅行 アロイジア・ヴェーバー (のちのモーツァルトの妻の姉で、 ソプラノ歌手)と恋愛。 パリでの就職活動も、 不備に終わります。 この年の7月に、 旅行に同行した母が亡くなり、 帰路ミュンヘンで、 アロイジアに失恋。 この年は、モーツァルトにとって、 とても辛い年でした。 その為、秘密結社である、 フリーメイスンに傾倒し、 のちに正式に加盟する事になります。 ・モーツァルトとフリーメイスン 1784年に、 フリーメイスンに正式加盟した モーツァルトは、 翌年の1785年には、 フリーメイスンの為の音楽を、 たくさん作曲しており、 その曲調は、晩年に向かって、 より深い曲調になっています。 モーツァルトの曲といえば、 明るい曲調をイメージをする方も 多いと思うのですが、 モーツァルトの作品は、 特に、短調のものに名作が多い と言われていまして、 私の大好きな、 モーツァルト絶筆となった、 「レクイエム」も、短調(ニ短調)で、 名作です。 *第8曲 ラクリモーサ(涙の日)8小節までで絶筆。 以降は弟子のジュスマイヤーが補筆。 作曲は必ずしも曲順に進められるわけではない為 第9、10曲、第3~7曲は、旋律や和声などの、 主要な部分はモーツァルトの作曲 この、 モーツァルトの「レクイエム」は、 ショパンも好きだったようで、 自分の葬儀には、 「モーツァルトのレクイエムを演奏して欲しい」 と頼んだそうです。 バッハとショパンが大好きな私も、 自分の葬儀には、 モーツァルトの「レクイエム」と バッハの「ゴールドべルク変奏曲」を 流して欲しいなあ~‥ と思っております。 では、大好きな「レクイエム」は、 これまた大好きな 「ベルリンフィル カラヤン指揮」の 演奏でどうぞ♪↓ 以上、 「モーツァルト♪と秘密結社」 ピアノで有名な作曲家について知ろう その2 について、お伝えしました。 前の記事に戻る(「モーツァルト♪は下品だった?!」) 次の記事へ (「モーツァルト♪は借金まみれだった?!」) ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室
- 「モーツァルト♪は下品だった?!」ピアノで有名な作曲家について知ろう その1
ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「モーツァルト♪は下品だった?!」 ピアノで有名な作曲家について知ろう その1 について、お伝えします。 はい♪ 皆さん、ご存知「モーツァルト」です。 W.A.モーツァルト (ウォルフガング・アマデウス・ モーツァルト) (1756ー1791) オーストリア ザルツブルグ 小さな子供が演奏するのに 適した、テクニック的に易しく 短い小品もたくさんあり、 (モーツァルトが幼少期に 作曲したもの多数) レベルが上がれば、主にソナタや、 ロンド、連弾曲などでも 演奏する機会が多いので、 ピアノ学習者にとっては、 クラシックの作曲家の中でも、 かなりポピュラーな作曲家ですね。 ・モーツァルトってどんな人? モーツァルトの作品と言えば、 「キラキラとして美しく、 軽やかで繊細」 というイメージがあるので、 モーツァルト、その人も、 天才であり、その美しい音楽と違えず、 「美しく、気品あれふる方 なのではないか・・・」 と、思われる方も 多いかと思うのですが・・・ ハイ。 ごめんなさい。 モーツァルトはそんな人じゃ、 ありません・・・ 「天才で繊細」 というのは、 間違っていないんですけれど・・・ う~ん・・・ 「下品」な人?かな・・・(笑) 下ネタが大好きで、 従妹のベーズレに、 「う〇こ」だの「お尻」だの、 「ク〇」だのと言う言葉を散りばめた 手紙を、何度も書き送っており・・・ 特に当時、貴族たちの間では、 下品な手紙をやりとりすることが 流行っていたらしいのですが、 それでも・・ですよね・・・汗 ついでに言うと、 「俺の尻をなめろ」 などという題名の声楽曲まで 作曲していまして、 曲中では、 「なめろ~なめろ~ 俺の尻をなめろ~!」と 繰り返し連呼しています・・・ (カノン(ひとつのフレーズを模倣して進む) 形式の曲ですので・・) ううう~ん・・・ 美しい楽曲のイメージが・・・(苦笑) まあ・・そもそも 音楽家、芸術家には変わった方が多い ですから・・ 凡人の気質や発想では、 人の心に訴えかける何かを生み出す・・・ などという事は出来ないわけです。 今後書いていく予定の作曲家たちも、 かなりの非凡ぶり(色んな意味で) ですので、お楽しみに♪ ・モーツァルトの生涯 幼少期 1765年 オーストリアのザルツブルグ に生まれます。 ザルツブルグは、とてもよい塩が 産出される街で、 白い建物が多く、大変美しい街です。 3歳 父レオポルトの手ほどきで、 クラヴィ―ア(ピアノの前身楽器) を弾き始めます。 5歳 最初の作曲をします。 「アンダンテ ハ長調 K1a」↓ 5歳で、このクオリティ! さすが天才ですね。 他にモーツァルトの天才ぶりを示す 逸話として、 当時、ヴァイオリンも 父から手ほどきを受けていた モーツァルトが、 父の友人の弾く ヴァイオリンの音を聴いて 「僕のヴァイオリンの音より 4分の1低い」と、 僅かなピッチの違いを 聴き分けたそうです。 父レオポルトが、 「うちの息子はスゴイ! コレは行けるんじゃないか??!」 と思って、 ステージパパになったのも 分かる気がしますね♪ 6歳 ミュンヘン、ウィーンに演奏旅行に 出かけます。 この「ウィーンへの旅行」で、 シェーンブルン宮殿にて、マリア・テレジアの前で 御前演奏を行い、 当時7歳だったマリア・アントーニア (後のマリー・アントワネット)に プロポーズした・・という逸話も残っています。 7歳~10歳 パリ、ロンドンへ演奏旅行 モーツァルトは、幼少期から、 青年期に至るまで、 両親と姉ナンネルと共に 演奏旅行を行い、 結婚後は、妻、子供と共に、 演奏旅行を行っていますが、 これは、幼少期から青年期までは、 ・見聞を広める為 ・各地の音楽家からの刺激を 受けるため ・モーツァルトの名を世に広めるため であり、 青年期以降は、 いわば就職活動のために 演奏旅行を行っていました。 当時は、今のようにメディアも、 ネットもありませんので、 各地を旅行して、 その先々で演奏を行って、 名前と実力を知ってもらい、 また次の 演奏会の約束を取り付けたり、 作曲の依頼を取り付けたりするため だったんですね。 当時、その土地で流行っている曲を 即興でアレンジして演奏する事は、 演奏家の力量を知らしめるものでしたから、 変奏曲を作り作曲をすることが、 大変得意だったモーツァルトは、 旅行の先々で、名声を得ました。 実際、14曲ある、 変奏曲のうちのほとんどが 旅行中に作曲されたものです。 皆さんが良くご存知の 「きらきら星」も、 フランス歌曲なのですが、 「きらきら星変奏曲」として、 モーツァルトが変奏曲に アレンジしています(1778年)。 では、私の大好きな ギーゼキングさんの演奏でどうぞ♪ 次回は、 「モーツァルトの生涯」の続きから お伝えしますね。 以上、 「モーツァルト♪は下品だった?!」 ピアノで有名な作曲家について知ろう」 その1 について、お伝えしました。 前の記事に戻る (ツェルニーやハノンってやらないと駄目ですか?ツェルニー編) 次の記事へ ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室
- 「ピアノ発表会」選曲について♪どんな曲を選べばいいの?
皆さん、こんばんは。 ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ピアノ発表会」選曲について♪ どんな曲を選べばいいの? について、お伝えします。 まず、結論からお伝えします。 「お子様が弾けるレベルの曲」 を選んで下さい。 好きな曲とか、有名な曲とか・・・ 弾かせたい曲があるのは、 凄~く!良くわかりますが、 クラシックの名曲は、 ・初級レベルの子供が 演奏できる曲は少ない のです。 比較的簡単に聴こえるものでも、 ①オクターブや四和音が 出てきたりするので、 手が届かないものが多い。 ②テンポが速く、細かい音を 粒を揃えて弾く必要があるものが多い。 ③音の跳躍があるものが多く、 素早い移動が困難 ですので、 テクニック的に、 導入や初級レベルで演奏できる クラシックの名曲はほとんどなく、 初級後半から中級始め辺りで 演奏できるのが、 ベートーヴェンの 「エリーゼのために」くらいです。 また、 最近のJ‐POPもアニメ曲も、 リズムが非常~!!に難しく、 導入や初級レベルでは、 メロディの右手だけでも、 弾くのは困難なものが 多いんです・・・・ 好きな曲を、ある程度自由に選んで、 弾きたい!と、思えば、 普段から、 しっかり!練習を頑張り、 テクニックを付けるテキストレベルを 少なくとも中級半ばあたり (ツェルニー30番半ば)まで、 上げる必要があります。 そこにたどり着くまでは、 どうか、先生の言う事を聞いて(苦笑) 選んでもらった曲を、 しっかり練習して弾きましょう♪ 他の記事にも書きましたが、 ピアノって、 「芸事」であり「楽器の習得」 なんです。 芸を極める事は難しく、 時間もかかります。 嘘や甘い事を言っても 仕方がないので、 きちんとお伝えしますが、 一つの楽器をきちんと習得するには、 日々の、絶え間ない努力が必要で、 それには、各ご家庭で、 練習環境を整え、 きちんと練習をさせて頂く必要があります。 指導者として、こちらが出来る事は、 上記の事柄を、 保護者の方にお伝えする事と、 子供たちのレッスンで、 しっかり、 その時その時の子供の様子をみて、 何が出来ていなくて、 何を直せば上手くいくのか・・・を 見極めて、 出来る限り、 楽しく分かりやすく♪ 伝えていくことだと思っています。 練習していない言い訳とか、 よく子供はするんですけど(苦笑) その言い訳を聞いて受け止めた上で、 「でも、 これはこうできるんじゃない?」 「それが出来るなら、 練習時間はあるよね?」 と、優しく笑顔で突っ込み(怖い)、 「次は頑張って来ます・・・!」 と言わせております(笑) 6月に入ってから、 私は、週末のお休みは、 11月に開催予定の、 当教室のピアノ発表会の選曲に 追われ、 お休みの日もバタバタ! しております♪ 約3分の1の生徒の選曲が 終わりましたが、 まだ、決まっていない子も・・・ 週末ごとに数人分を選曲して、 お母様方にラインをし、 「こちらでいかがでしょう?」 と、お伝えするのですが、 毎年、決まって数人は、 納得されない方が出るんですよ・・・ 選曲は、講師にとって 「重労働」でございます・・・ 本来は休息をとるためのお休み・・・ それを返上して、何時間もかけ、 300冊以上ある、楽譜の中から (曲にすると 6000曲以上はありますね) ・「この子には こんな曲が合うんじゃないかな?」 ・「この曲、あの子が好きそうだな」 とか・・・ 色々考えて、 決めていくのですが、 まあ、時間がかかるかかる・・・! 何より問題は、 「弾きこなせるかどうか」 なので、 いくら、 その子が好きそうな曲でも、 レベル的に難しすぎては 弾きこなせないし、 かといって、 「これなら弾ける!」 と思っても、 本人が気に入らなければ、 練習を頑張れませんし、 なかなか難しい所なんですよね~・・・ ですので、 予めレッスンでざっくりと、 ①明るい元気のよい曲 ②綺麗なしっとりとした曲 ③暗くてカッコいい曲 の、どれが良いか聞いて、 選曲するようにしています。 それでも、 時間が、 かかるかかる・・・!! そして、そうやって決めた曲を、 大抵は子供ではなく、 お母様がう~ん・・・と思われて、 「他の曲はないですか?」 「もっと有名な曲が良いです」 「良く知られたJ‐POPやアニメの曲がいいです♪」 と言われることが多いんです・・・ あくまで、数名の方ですけれども・・・ 弾けるのなら、いいんですよ。 弾けるのなら・・・ でも、 普段も練習出来ていないのに、 発表会だからって、 普段、弾いているレベルより はるかに高いレベルの曲の練習が 出来る訳がないんです・・・ うちの発表会では、基本、 1部でクラシックを きちんと弾いてもらって、 それが出来た子で、 もう一曲チャレンジ出来る子が、 いわば「ご褒美」で、 2部にポピュラー曲や、 アニメの曲などを、 ソロで弾いたり、 お友達やご家族と連弾したりする・・・ という事にしているので、 そういう、 弾きたい曲を弾いたり、 2曲3曲・・・ とチャレンジしたい場合は、 普段から、 きちんと毎日練習出来ていることが条件 です♪ 練習が間に合わなくなって、 土壇場になって 出られなくなる子が続出すると、 費用面でも赤字になって 回せなくなりますので、 他の頑張って練習した生徒さん達に、 追加で、 発表会費を頂かないといけない事に なってしまいます・・・ 最初から言われていた金額なら まだしも、 頑張れなかった生徒さんの為に、 追加金額を 払わないといけなくなるのは、 納得できませんよね・・・ お教室の他の生徒さん達に 迷惑をかけない為にも、 ・弾けない無理な曲を選ばない ・普段からきちんと毎日練習する ようにしましょう♪ 以上、 「ピアノ発表会」選曲について♪ どんな曲を選べばいいの? について、お伝えしました。 関連記事 「ピアノ発表会のドレスの選び方」髪型、靴はどんなものがいいの? 「ピアノ発表会で気を付けるべきこと」当日の注意点 ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室
- 「ピアノって何歳から始めるのがいいの?」その2「ピアノを小学生になってから習う場合」
皆さん、こんばんは。 ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ピアノって何歳から始めるのがいいの?」その2 「ピアノを小学生になってから習う場合」 について、お伝えします。 ピアノを習い始める場合、 就学前から始められる方って、 結構多いと思います。 私がこれまで指導してきた生徒さんも、 圧倒的に、 就学前幼児の時にご入会された方が多く、 一番小さいお子様で、 1歳半からの開始でした。 年齢が3歳までは、無理のないよう、 1回のレッスンを20分にして、 リトミックからの開始ですが、 何しろ小さいので、意思の疎通も難しく、 母親に対する依存も当然強いので、 保護者の方の同伴が条件となります。 20分間のレッスン中、 集中してレッスンを受けてもらう・・・ というより、 生徒さんとお母様と私とで、 「楽しく音楽と触れ合う」ことを覚えてもらい、 出来るだけたくさんの音楽を聴いてもらって、 音楽を好きになってもらう♪ という感じです。 小さい頃からピアノを習う意味やメリットついては、 「ピアノって何歳から始めるのがいいの?」 の記事に詳しく書きましたが、 今回は、小学生から習う場合、 中学生や高校生になってから、 大人になってから習う場合について、 お伝えしていこうと思います。 まず 「小学生になってからピアノを始められる場合」 小学生でも、 低学年なのか、高学年なのか・・ によっても変わりますが、 当教室では「小学2年生」から始められる場合が、 結構多いです。 「1年生になる直前の春休み」 という方もありますが、 小学生になってから習われる場合、 「小学1~2年生から開始」が、 実はとっても良いです! 理由としては、 もう小学校に入っているので、 1、きちんと先生の話が聞ける。 2、集中力がある (体が大きくなってきて体力がある事も大きいです) 3、手指の発達が著しい時期である。 4、知的能力が上がってきているので、 譜読みが自力で出来る。 一番大きいことが、 やはり「譜読みを自力でさせる事が出来る」 ところでしょうか。 小さいうちからピアノを習わせる場合で、 一番大変なのが、 この「譜読み」であり、 これを、自力ですることが難しいので、 レッスンでも、お家の練習でも、 つまずきやすく、 継続が難しい・・といわれるところです。 年齢が小さい子共にとって、 音符を読むことは大変難しい事なので、 小さいうちに良く発達する、 耳で聴いて弾いてしまい、 全く! 楽譜を見ずに弾く子は大変多いです。 それを、少しずつ、出来る限り! 楽譜を見ていくようにさせることが、 レッスンでもお家での練習でも課題なのですが、 小学生になると、 耳で聞いた音を弾くよりも、 楽譜を見て確認して弾く方が容易なので、 ほとんどの子供が問題なく、 楽譜を見て弾いてくれます。 (たまに、 何度言っても楽譜を見ない子もいますが・・・) そして、 指の発達も年長さんから、 小学校低学年辺りにかけての、 6歳から7歳で、ぐっ!と成長しますので、 そこに合わせて、ピアノを習い、指を使うと、 結構早い段階で、 指が良く動くようになります。 指が良く動くと、発表会などで、 「ちょっと難しい」 と思われる曲にもチャレンジできますので、 発表会前の練習も、 「ちょっとの無理」 「いつもより頑張る」事で、 「こんな難しい曲を弾けた!」 と、本人のモチベーションも上がり、 楽しく頑張れて、レベルアップも望めます。 ですので、毎日の練習を習慣づけたい場合も、 小学校低学年から習ったお子さんの方が、 「ピアノを習うにあたってお母様と約束」 という事だけで、 「毎日の練習の習慣が付いている」 生徒さんが多いのです。 次に 「大人になってからピアノを始める場合」 中学、高校から習う場合も同様ですね。 習い始めの年齢が、 もう少し大きくなってくると、 知的能力はもっと上がり、 理解力はあっても、 「頭では理解しているけれど、指が付いてこない」 という、事が多くなってきます。 これは、もともと手指が器用か、 そうでないか…という事も、 勿論大きいのですが、 開始年齢が上がれば上がるほど、 「頭では理解しているけれど、指が付いてこない」 という状態は、より程度が大きくなり、 大人になってから、初めてピアノを始められた方は、 「2の指を動かしたはずなのに、 3がの指いている」とか、 「右手と左手が一緒に動いてしまう」とか、 ご本人も自分で、 「ええええ・・・?!!!嘘でしょ!?」 というような現象が起こってきます・・・ そこは、大人になるまでに、 「ピアノを弾くように、指と脳の回路が繋がらない」 状態で、 成長してしまっているので、 脳と指の回路を、 1つ1つ、繋いであげないといけないのです。 これが、なかなか根気のいる作業なので、 時間もかかりますし、 中学生や高校生だと、 部活動や塾があったり、 社会人の方だと、お仕事や家庭もあり、 「練習を毎日する」という、 ピアノを習うにあたって一番大切なことが、 一番難しかったりするので、 大人になってから、 全くの初めてで習う方は、 そのあたりをいかに克服するか! にかかっていると思います。 「何かのイベントで演奏をする」とか、 保育士資格取得など、 「何かの資格取得でピアノが必要」とか、 目的、目標がある方が、 続けられますし、 頑張れると思います。 ちなみに、 私もピアノをきちんと先生について習ったのは、 小学五年生の春で、10歳の時です。 私が音大で一学年の時、 お世話になった芸大(東京芸大)卒の先生も、 ピアノを習われたのは、 10歳の時だと仰っていました。 その先生も、丸きり初めてピアノに触れたのが、 10歳ではなかったかもしれませんし、 私も、10歳で、先生にきちん付いて習う前に、 独学で、学校の校歌を演奏 できるまでになっていたので、 ピアノに触れるのが本当に初めて! という方と、 全部、同じに考えてはいけないのかも しれませんが、 本人にやる気があって、 毎日休まず練習すれば、 習い始めるのが遅くても、 専門を目指すことは不可能ではない!という事です。 「もう大きくなってるし、 今から習わせても上達は無理かな・・・」 と、思われているお母様! まだまだ、全然遅くありません! お子さんに「ピアノを習いたい!」 というお気持ちがあるのなら、 「毎日休まず練習をする事」を、お約束させて、 是非是非! ピアノを習わせてあげて下さいませ。 やる気があれば、 きっと、上手になってくれますよ♪ 以上、 「ピアノって何歳から習うのがいいの?その2」 「ピアノを小学生になってから習う場合」 について、お伝えいたしました。 前の記事に戻る(ピアノって何歳から始めるのがいいの? その1) 次の記事へ(ピアノ教室を探すときのチェックポイント!) ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室
- 「ピアノって何歳から始めるのがいいの?」その1
皆さん、こんばんは。 ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ピアノって、何歳から習うのがいいの?」 という事について、お伝えしていきます。 これって、私が子供の頃から、 そして講師になってから現在に至るまで、 ずっと語られて来ている事なんですよね・・・ 「早期教育が良い」 「いや、早く始めても大して変わらない」 「いやいや、早いに越したことないでしょ!」 「でも、 小さ過ぎたらレッスンにならないんじゃ…??」 などなど… 色んな事を、思われると思うのです。 私が長年(もうかれこれ講師歴27年になります… 何気に意外とベテラン) ピアノを指導してきて思う事は、 「習いたいときにどうぞ!」です。 え…? と思われると思いますが、 そもそも 「ピアノを習って、どうしたいのか」 と、いうことによって、 「習い始めた方が良い時期」 は変わるからです。 例えば、 将来ピアノの専門に進ませたい…! とお考えならば、 やはり 小さいうちから習わせる方が良いです。 それは、音感とリズム感は、 小さいうちの方が付きやすく容易で、 専門に進むには、 「音感とリズム感がある事が必要」 だからです。 特に「絶対音感」は、 訓練開始年齢が6歳半まででないと、 付けるのが難しいと言われており、 実際に、 6歳を過ぎてから訓練を開始した子で、 絶対音感が付いた子は、 それより小さい年齢から訓練を始めた子供より、 少ないのです。 何故、専門に進むのなら、 音感が付いていた方が良いかと言うと、 そもそも、 音楽の基本は「聴く事」 であり、 自分の演奏している音を、 しっかりきちんと聴けなければ、 良い演奏は出来ません。 専門に進むには、 「きちんと音を聴く能力がある」 事が不可欠で、 それ故、 音高、音大の入試には、 聴音ソルフェージュの試験が あるのです。 ですので勿論、 入学してからの必須科目に、 ソルフェージュは必ずあります。 リズムも同じで、 リズムが取れない・・・という事は、 拍が取れない。 つまり、 何拍子の曲を弾いてるのか 分からない・・・ という事になります。 拍子が違ってしまえば、 作曲者の意図した曲とは、 全く違った曲を奏でる事になってしまう んですよね。 リズム感がない子に多いのが、 「休符がきちんと休めない」 という事があります。 「休符も音楽」 ですから、 そこでお休みがある事は、 「とっても!大切」なのですが、 「音のあるところを弾けばいい・・!」 とばかりに、 休符を全部、 すっ飛ばして弾いてしまう・・・ 当然、そんな演奏をすると、 その小節は 拍が足らなくなっているので、 その一曲の中で、 4拍子になったり3拍子になったり している訳ですが、 リズム感がないと、 本人は全く気付いていない・・ という事になります。 そんな場合、根気強く、 横で拍子を取ってあげたり、 お手本を弾いてあげたりするのですが、 なかなか直らない事が多いです。 あと、 「メトロノームに合わせる事が出来ない」 という事も、 リズム感が無い子に多い事ですね。 曲には、指定されているテンポがあり、 曲中、遅くなったり早くなったりせずに、 一定のテンポで弾き通せないといけませんが、 (特に古典派のクラシック曲は) 遅くなったり、速くなっている事に、 気づけず弾いてしまうと、 何の曲なのか、 分からなくなってしまいます。 メトロノームをかけて 気づければよいのですが、 メトロノームに合わす事が出来ない= テンポが揺れている事に 気付けないので・・・ このリズム感も、 生まれ持ったものもありますが、 やはり、 小さいうちから訓練をした子の方が、 リズム感が良い事が多いです。 入試の課題曲や、コンクールの課題曲などを、 「え・・?何拍子??」 といった感じで弾いてしまう人も、 結構多いのですが、 これもまた勿論、 拍子のよくわからない、拍感のない演奏をすれば、 入試もコンクールも通りません。 そして、専門に進むには、 「ただ小さい頃から習っていれば大丈夫」 なのではなく、 小さいうちから、 きちんと休まずレッスンに通い、 「毎日きちんと練習する事」 (ここ!とても大事!!) が必須です。 手指の発達は6~7歳辺りからですので、 本格的なテクニックの本を使うのは、 その年齢以降が望ましいですが (あまり小さいうちから 無理な事を沢山すると、手を痛めます) それまでに、 音感やリズム感をしっかり付けておくと、 先がスムーズに行きます。 専門に進まなくても、 「音楽の好きな子になって、 音楽を楽しめるようになってくれれれば」 という場合は、 学校にも通う 6~7歳辺りの年齢になってからの方が、 知的能力が上がって来ますから、 譜読みもラクになって来ますし、 集中力もあるので、 レッスンも、お家での練習も、 比較的スムーズに進ませる事が出来ます。 「練習の習慣を付けさせる」 という、ピアノのお稽古には必須の事も、 小さい年齢の子供よりも、 保護者の方のご苦労は、少なくて済みます。 未就学の小さな子供に、 ご家庭での 練習の習慣を付けさせる事は 本当に大変・・!!で、 小さいうちから、 ピアノを習わせる事の 「一番大変な部分!!」 だと思います。 レッスンでは、 こちらが30分のレッスン中、 子供が退屈しないよう、 数分ごとに違う事をするようにしていますし、 子供も小さいなりに、 「これはお稽古だから、 ちゃんとしないと」 と分かってくるので(年長さんくらいには) 飽きさせない工夫をすれば、 頑張ってくれる事は多いのですが、 お家だと甘えも出ますし、 アニメやゲームなど、誘惑もあるため、 上手く練習に気持ちを持っていけなければ、 ピアノの椅子にさえ座ってくれず・・・ という事になりやすいです。 でもこれは、 レッスン室でも「あるある」でして、 小さければ小さいほど、 「フリーダ~ム!」という感じで、 レッスンに来ても、 ピアノの下にもぐって出て来なかったり汗 ソファにダイブしたり、 ピアノの椅子に顔をくっつけて「先生、電気消して~・・」 と言ったり・・・ (寝る気やろ?(笑)みたいな・・・) それを、 「先生、○〇ちゃんのピアノ聞きたいなあ~」 「今日聴けると思って楽しみにしてたんだよ?」 とか、 「ねえねえ!頑張って上手に弾いて、 ママに自慢しようよ!」 「そしたら、今日頑張りましたよ! って先生もママにお話し出来るし♪」 とか、 色々色々・・・ 言葉かけをして、 ピアノの椅子に座るよう誘導して、 嫌がっていたのを無理やり?(笑)弾かせて・・・ 「わあ!すっごい上手やん!! 先生、びっくりしちゃった!!」 「こんなに弾けるなんて、 それじゃこっちの曲なんて、 もっと上手なんじゃない? 弾いて弾いて~♪」 などと言って、 どんどん弾かせるのですが、 子供も気分や調子があり、 小学生のように辛抱は出来ないので、 「今週はレッスンにならなかったな・・・」 という週もあるわけで、 個人差はありますが、 2歳や3歳くらいだと、 「1か月のうち、3週も駄目だった・・・」 「いや、今月全部駄目だった・・・」 という事も、あるんです。 そうかと思えば、 「おお!今月、毎週ちゃんと出来てる!!」 という月が来て、 「あ・・・またダメ・・・」 を繰り返し、 だんだん、 毎回きちんと出来るように なっていくのですが、 そこまでが、「保護者の方の忍耐」 になりますので、 「これこれこういう状態になると思いますが、 それでも小さいうちから習わせたいですか? それとも、 もう少し大きくなられるまで待たれますか?」 と、お話しした上で、 レッスンを開始されるかどうか、 決めて頂いています。 ですので、結論。 冒頭にお伝えしたように、 「習いたいときにどうぞ!」です。 当教室では、1歳半のお子様から、 リトミック個人でレッスンをお受けしています。 (週一回20分 保護者同伴) 小さいうちから習う場合も、 大きくなってから習う場合も、 どちらも、メリット、デメリットはありますので、 「ピアノを習ってどうしたいのか」によって、 お決め下さい。 もっと大きくなってから、 小学校入ってから、 中学高校生になってから、 社会人になってから習う場合については、 また、次回の記事で、詳しくお伝えします。 以上、 「ピアノって何歳から始めるのがいいの?」 その1 について、お伝えいたしました。 次の記事へ(「ピアノって何歳から始めるのがいいの?」) ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室
- 「ツェルニーやハノンってやらないと駄目ですか?」ハノン編 その2
ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ツェルニーやハノンってやらないと駄目ですか?」 ハノン編 その2 について、お伝えします。 前回、ハノンピアノ教本を学ぶ事の 大切さをお伝えしましたが、 このハノンの中で、もっとも大切なのが、 前回の記事でも触れている、 第39番の「全調のスケール(音階)」と、 第41番の「全調のアルペジオ(分散和音)」 です。 ・スケールとアルペジオが大切な理由 ほとんどの曲に、 このスケールとアルペジオ、 カデンツのアレンジが使われており、 これをしっかりやって、 指に覚えこませることで、 クラシック曲もポピュラー曲も、 ラクに弾きこなすことが 可能になるからです。 ハノンでは、 スケールとアルペジオが、 39番と41番に分かれて掲載されていますが、 これは、 続けて演奏するのが普通です。 前回ご紹介した、 「大阪音楽大学 編纂」の スケールとアルペジオは、 1つの調のスケールとアルペジオが、 1ページに まとめて掲載されているので、 とても見やすいです。↓ (こちらはDdur 二長調です) どの調も、この楽譜のように、 繰り返しを入れて弾き、 カデンツ(I Ⅱ Ⅰ Ⅴ7 Ⅰ)を 弾き、アルペジオを弾きます。 このスケールとアルペジオを しっかりと!弾きこなすためには ・正しい指番号を守る ・正しい奏法で弾く 事が大切なのですが、 この「正しい奏法」で 弾く事が出来ていない人が 結構多いです。 ・スケールとアルペジオの 正しい奏法とは? 手首やひじを回さず、 平行移動で弾く。 です。 皆さん、 1番の指で指くぐりをする時に、 「ぐい」っと、 手首をまわしてしまうんですね。 ↑右手なら、 青丸の「3の指」「4の指」から 赤丸の「1の指」に行くとき、 左手なら、 青丸の「1の指」から 赤丸の「3の指」に行くときに、 手首をまわしてしまう・・・ 「これ、駄目」です。 ・何故手首や肘を回してはダメなのか? 理由は、 時間がかかるから です。 スケールとアルペジオは、 最終的に、 「出来る限り早く」 「音の粒を揃えて」 弾く事で、 速く正確に弾くテクニックを 身に付ける事が目的で行います。 つまり、 出来る限り、無駄な動きを排除して、 弾く事が必要になるわけです。 同様にアルペジオも、 手首と肘をまわさないようにして、 弾かないといけませんが、 これを、手首も、 特にアルペジオの場合は、 肘もグイグイ回して(笑) 「アルペジオだけ遅いテンポ」で 弾いてしまう子が多いです。 肘を回すと、速いテンポでなど、 弾けません。 スケールもアルペジオも、 きちんと「メトロノームを使って」 一定のテンポで弾けるように練習します。 ですので、 はじめは、ゆっくりと、 正しい指番号と指、腕の運び方で ♩=60くらいから練習し、 ♩=120を目指します。 あと、これまた、 基礎テクニック本をされていない方に、 多い、 「自分で指番号が付けられない問題」 ・指番号を自分で付けられない理由は? それは、 ツェルニーやハノンといった 教本にある、 基本テクニックの習得を していないから です。 スケールとアルペジオを、 全調、習得すると、 指が覚えているので、 譜読みの時、 指番号が書いていくても、 指が勝手にいってくれます。 音の運びで、 その調の基本の運指でない所が 出た時だけ、 「あ、ここで「1」にしないと だめかあ・・・」 と、 部分的に指番号を書き入れるだけで 弾けるので、 全部に指番号を 振らなくても弾けますし、 途中で指が足らなくなっても、 うまく指を置き換えたりするテクニックも、 ツェルニーや、 のちのバッハの曲集などで 習得出来ているので、 指番号が楽譜に書いていなくても、 困ることはないんです。 指番号がわからない・・・ 弾けない・・という方は、 「趣味でピアノをやっていた」 という大人の生徒さんに多いのですが、 大人なので、子供より断然 知的能力は高いため、 譜読みは、 何とか頑張れば出来るので、 「これが弾きたいです!」 と、結構難しめな曲を 持ってこられることが多いんですね。 ところが、決まって、 「指番号がわからないので、 教えて下さい!」 と、仰るんですね・・・ 曲の最初から最後まで、 こちらに聞かないと、 ご自身では、 指番号を付ける事が出来ない方が、 ほとんどなんです。 聞くと、 ほぼ100%と言っていいです・・・ スケール&アルペジオも、 ツェルニーもされたことはない・・・ と仰います。 勿論、指番号は、レッスン内で お教えする事は可能ですし、 弾きながら、 「あ、ここは2番からですね~・・・ あ、3番でも弾けますけど、 どっちが弾きやすいですか?」 と、聞きつつ、 指番号を入れていって 差し上げたりするのですが、 凄く、 時間がかかってしまいますし、 「新しい曲を弾こう!」と思うたびに、 レッスンに行って、 先生に聞かないといけないですよね。 退屈で難しくても、 (スケールとアルペジオは、 実は、とても難しいです。 だから音高や音大の入試に出るんですね) やっておけば、レッスンを辞めても、 自分のちからで、好きな時に、 いつでも弾く事が出来ます。 私達ピアノ講師としては、 生徒さんが、そのことで レッスンに来てくれる方が、 「ビジネスとしては」 よいのかもしれませんが、 でも・・・ 本来 ・ピアノ講師の役割とは 先生の手を離れても、 生徒さんが自分の力で、 読譜、演奏できる力を付ける事 だと、私は思いますので、 嫌がられようと、 特に子供には、 「基礎テクニックの本」 はさせます!! 大人の生徒さんも、余程、 いやがられる方以外は、 して頂いています。 当教室の生徒さんは、 私に口うるさく、 「手首回さない~!」 「指の形~!」 「1の指ラクに~!」 と言われまくり、 楽譜に書かれまくっていますが、 「安心して下さい♪」 うるさく言われて良かった・・・ と、きっと思ってもらえると思いますので。 いや、これが当たり前なので、 良かった・・とは 思わないかもしれないですね。 皆さんが、レッスンを辞めても、 自分の力で好きにピアノを弾いて 楽しめるよう、 これからも、しっかり 基礎テクニックの教本は やって頂くつもりです。 皆さん、頑張って下さいね♪ 以上、 「ツェルニーやハノンってやらないと駄目ですか?」 ハノン編 その2 について、お伝えしました。 次回は、ツェルニー編です。 前の記事に戻る (「ツェルニーやハノンってやらないと駄目ですか?」 ハノン編その1) 次の記事へ ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室
- 「ツェルニーやハノンってやらないと駄目ですか?」ハノン編 その1
ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ツェルニーやハノンってやらないと駄目ですか?」 ハノン編 その1 について、お伝えします。 この質問、 実に、よく聞きます。 色々と ピアノ学習や、趣味で演奏されている方の 悩み事などを検索したりもするのですが、 本当に、よく出てきます。 「どんな先生がよいですか?」 「どんな先生が良い先生だと思いますか?」 の問いに、 「ツェルニーやハノンを 弾かせない先生がいいです」 という答えを見た時には、 思わず苦笑してしまいました・・・ 意地悪で、 弾かせているんじゃないんですよ~・・・(笑) 「必要だから」 「ピアノレッスンを辞めても、 自力で曲を弾けるように なってもらう」 には必須だからです。 この質問、 「生徒さんから」は、 そんなにはないのですが、 いや・・ 思っていても、言えない・・ 聞けない・・・ という方が 多いのかもしれません。 残念ですが、 「やらないと駄目です」 あ~・・・ やっぱり、そうですかあ・・・ そうですよねえ~・・・ という、 声が聞こえてきそうですが・・・(笑) あえて、 耳の痛いこの事を、 「ちゃんと」お伝えします! お母様方で、ピアノ経験者の方は、 私が講師になりたてのころより ずっとずっと・・・ 増えました。 その分 「ツェルニーが嫌いだったんですよねえ・・・」 とか、 「ハノン・・・嫌いで・・・」 という、 いわゆるテクニック本を弾く事に 拒否反応を示して、 子供の頃、ピアノを辞めてしまった・・・ というお話しも、 よく耳にします。 そのあとに続く言葉として、 本当は、 「先生、 ツェルニーやハノンって やらないと駄目ですか?」 が、あると思うんですが、 「当然です!何を言ってるんですか!(怒)」 と言われそうで聞けない・・・ のだと、思うんですね。 (怒らないから、大丈夫ですよ~(笑)) ・テクニック本を やらないといけない理由 ①テクニック本を使うと、 動かしづらい指を 効率的に良く動くように 出来る ②曲のほとんどは スケールとアルペジオの アレンジで出来ている ・ハノンピアノ教本 この教本については、 ①に特化しています。 同じ音型を、一音ずつ上げながら、 ただただ繰りかえす・・という、 「非常に退屈で地味な教本」 音楽的な美しさとかは、皆無です(苦笑) ゆえに、 この教本に嫌悪感を示す生徒は 多い・・・ ですが・・・! 実は、この教本は、 指を強化するには、本当に良い教本で、 動かしづらい指を、 「短期間に効率的に動くようにする」には、 かなり適した教本 なんです。 ハノン1番↓ 指は、 右手、左手ともに、 「3(お兄さん指)、4薬指)、 5(小指)」 が、動かしづらい指です。 その中でも、4と5の指は、 筋がくっついているので、 特に動かしづらく、 指の両側に別の指がある、 「4の指」は一番動きが悪い指です。 余談ですが、 ロベルト・シューマンは、 この「弱い4の指」を鍛えるために、 指のトレーニング機器を開発し、 それを使いすぎて、指を痛め、 それまでのように、 ピアノを弾けなくなってしまい、 演奏から遠ざかって、 作曲に力を入れたので、 現在、たくさんの楽曲が残されている・・ と言われています。 ピア二ストとして、 演奏が出来なくなってしまい、 シューマンにとっては、 かなり辛かったと思いますが、 そのおかげで、私たちが、今、 彼の遺した素晴らしい楽曲を 演奏する事が出来ているんですね。 シューマンは、 指を痛めて弾けなくなってから 作った曲が多いため、 自身が弾いて確認する事が 出来なくなっていた為、 非常に弾きづらい曲が多いです。 「5の指」も、細く小さいので、 年齢の小さい子供のうちは、 骨も筋肉も弱いので、 一番小さい「5の指」が 動かしにくい傾向にありますが、 指の片側には、他の指のない、 手の端にあるため、 指が強くなってくると、 4の指よりは動かしやすいです。 特に、5の指は、左右ともに、 メロディラインや、バスを出すために より強い音を出す必要、 コントロールを利かせる必要があるので、 5の指の強化は、 とても大切になります。 ハノン30番↓ こちらはもう、 「5、4の指」をこれでもか! と強化するように出来ています。 さらにこれらを、 しっかり音の粒を揃えて弾くために、 付点、逆付点(13,14番) のリズムや、 三連符のリズム(9,10番) など、 リズムを変えて練習します。 また、「ハノン1」の楽譜の上部に 「全長調移調練習」 の文字があったと思うのですが、 これは、母校の大阪音楽大学編纂の 「スケールとアルペジオ」の最後に載っている ハノンを使った指練習で、 それぞれを、12の長調全調に 移調して弾く練習です。 これは、スケールとアルペジオ (音階と分散和音)が 全部終わらないと出来ないのですが、 フラットや、シャープの 多い調で弾くと、大変弾きにくく、 そのため、 練習時間があまり取れない時に、 指がなまらないようにするのに、 とても効果的で、 私も、ハノンの1番から30番までの どれか1つを全調に移調して弾く・・・という 基礎練習を、毎日やっています。 長調、短調すべての調の、 スケールとアルペジオ(24個)も、 毎日弾いていますが、 この練習とセットで行うと、 良い指の状態を保つことが出来ます。 あの桐朋学園大学(国内の私立音大の最高峰) の入学後の試験にも、 このハノンを全調に移調して弾く 試験があるとの事で、 (師匠の母校が桐朋なのでお聞きしました) 大阪音大も、桐朋学園も推奨している練習であり、 専門の大学に進んでもなお、 必要とされ、使用されている教本ですので、 「ピアノが上手くなりたければ」 「レッスンを辞めても自力で 弾けるようになりたければ」 「退屈だ・・・」と言わずに、 頑張って練習しましょう♪ 次回は、「ハノン編 その2」について、 お伝えしますね。 以上、 「ツェルニーやハノンって やらないと駄目ですか?」 ハノン編 その1 について、お伝えしました。 前に記事にもどる (ピアノと湿度のお話し) 次の記事へ(「ツェルニーやハノンって やらないと駄目ですか?」 ハノン編 その2) ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室
- 「ピアノと湿度のお話し」ピアノにとって良い湿度とは?
ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「ピアノと湿度のお話し」 ピアノにとって良い湿度とは? について、お伝えします。 皆さんは、ピアノにとって、 どれくらいの湿度が良いか ご存知でしょうか? そもそも、 「ピアノにとって、 良い湿度なんてものがあったのか・・・?」 と、思う方も、 いらっしゃるかと思います。 それが、あるんです! というより、 「とても大切」 なんです。 ・ピアノに最適な湿度 およそ、 40パーセント台後半から 50パーセント前半 が、望ましいです。 当教室のレッスン室の湿度↓ 47パーセントを指しています。 良い状態ですね♪ 人間にとっては、 少し乾燥気味な状態が、 ピアノにとっては、ベストです。 ・何故、ピアノにとって 湿度が低めの方がよいのか? それはピアノが、 水に弱い素材で 出来ているから です。 ピアノは、水に弱い、 「木材」で出来ている部分が 大半で、 弦を打つハンマーは、 「木材」と、 水を吸うとふくらんでしまう 「羊毛」で出来ています。 フレームや弦なども、 水に弱い「金属」で出来ており、 湿度が高いと、 弦がサビやすくなります。 ・ピアノの木で出来ている部分 ①鍵盤 ②ピアノの心臓部の響板 ③ハンマーシャンク (この「木の部分です」↓) ③ピアノの枠、屋根、蓋、脚など と、ほとんどが「木」なんです。 (*このピアノに使われている 木材については、また詳しく、 記事に書きたい思います。) ・金属フレームと弦 *金属フレーム このフレームが金属製 (ピアノ全体に鉄骨をめぐらせる) になった事により、 弦の全張力を支える事が 出来るようになったので、 ピアノが急速に進化し、今の、 音色も音量も豊かなピアノへと 発展していったので、 この金属製のフレームは、 ピアノの近代化を語るうえで 外せない代物です♪ *「弦」ミュージックワイヤー ピアノの弦には、 「鋼」が使われていまして、 この「鋼」を使う事で、 弦を張る力が増します。 ここまで、読まれた方で、 本や映画が好きな方は、 「ピン!」と来た方も いらっしゃるのではないでしょうか・・?? はい♪ 「羊と鋼の森」 本屋大賞も受賞した、この作品。 ピアノ調律師さんのお話しで、 山崎賢人さんが主演で、 新米の調律師さん役を、 ピアノの上手な双子の姉妹役を 上白石萌音さんと、 上白石萌歌さんが演じて 話題になりましたね。 私も、読みましたし、観ました♪ 劇中のピアノ演奏は、 辻井伸行さんや及川浩治さん、 ショパンコンクール入賞者の 山本貴志さんなどが 担当していらっしゃいますが、 辻井伸行さんの演奏の、 ラヴェルの「水の戯れ」や、 ドビュッシーの「月の光」が、 もう、本当に美しいです・・・! そう! 「羊」とは、ピアノのハンマーの事 「鋼」とは、ピアノの弦の事 「森」とは、ピアノ大部分を占める、 枠や響板、大屋根、蓋、脚の事 つまり、この作品名の 「羊と鋼の森」とは、 「ピアノ」の事を表しているんです! こういう、作品名と、 作品中の核となる題材が一致して、 「あ~!そういう事かあ・・・!!」 と、わかる瞬間が、とても好きです♪ 話が逸れました・・・(笑) という事で、 ピアノは湿気、水分に弱いわけです。 ・湿度が高いとどうなる? 室内の湿度が上がってくると、 音がてきめんに籠ってきます。 鍵盤が上がったまま、 戻らない部分が出てきたり、 弦にも、ほこりが積もりやすくなり、 さらに、そのほこりが水分を含み、 弦が錆びます。 この状態がひどくなると、 音は出なくなってしまいます。 ピアノを壊すには、 大きな重機を持って来て 叩き潰す・・・などという、 手間のかかる事をしなくても、 コップ一杯のお水を、 ピアノを上から、 「ジャ~・・・」とこぼせば、 これで簡単に壊れます。 ですので、皆さん! 決してピアノの上に 水の入った花瓶を置いたり、 飲み物を置いてはダメですよ! くれぐれも、 気を付けて下さいね! ・ピアノの部屋には除湿器は必需品 日本の夏は、 やはり湿度が高いので、 除湿器を回さないでいると、 あっという間に 湿度があがってしまいます。 元々、ピアノは、 乾燥した気候の西洋生まれですから 湿気の多い、 日本の気候には適していないんですね。 特に今、のご時世で、 換気が必須ですから、 外気を取り入れての 換気をすると、 除湿器を「強」で回していても、 すぐ60パーセント近くに なってしまいます。 (空気清浄機つき除湿器 Panasonicなので、ナノイーです↓) 方法としては、 エアコンの冷房の温度を ぐっと下げて、 除湿器を同時に回すと、 湿度を低めに保つこと出来ます。 そうすると、 音が乾燥した空気中で 「キーン」と澄んで聴こえてきます。 ですので、 夏場の当教室は温度低めです。 子供は平気みたいですが、 テンションが高くない時、 私は寒いので、 (指導に熱が入っているときは暑い) (小さい子供のレッスンの時も暑い) 脱ぎ着出来るよう、 長袖を常備してます。 小さいお子様に付き添いの、 保護者の方や、寒がりなお子様は、 いつでも羽織れるよう、 長袖をご用意くださいね♪ 人体には、 もう少し湿度があった方がよいので、 (コロナにも湿度がある方が良いという) 生徒の座る、 ピアノの椅子の真後ろに、 空気清浄機つき加湿器↓ 除湿しながら加湿する・・・という、 大変不経済な事を・・(笑) こちらの加湿器、 師匠に教えて頂いたのですが、 ドイツ製の界面活性剤の入った 「お水で空気を洗う」 タイプのもので、 作りがシンプル♪ フォルターが無いので、 お手入れがラクです。 ピアノにとっても、 人体にとっても、良い状態を保つには、 いろいろ工夫が必要ですが、 ピアノの内部に置くタイプの 乾燥剤などもありますので、 調律師さんに、 お尋ねになってみて下さい。 以上、 「ピアノと湿度のお話し」 ピアノにとって良い湿度とは? について、お伝えしました。 前の記事に戻る(「グランドピアノ」おススメのサイズ) 次の記事へ (「ツェルニーやハノンって やらないと駄目ですか?」ハノン編) ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室
- 「グランドピアノおススメ」♪新品or中古?ヤマハグランドピアノについて
皆さん、こんばんは。 ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「グランドピアノおススメ」♪新品or中古? ヤマハグランドピアノ について、お伝えします。 ピアノのメーカーは たくさんありますが、 国内のメーカーでは、 やはり 「ヤマハ」が一番!ですね。 世界でもトップクラスの クオリティを誇ります。 他の記事(ピアノメーカーとピアノ製作者) でも、お伝えしました通り、 世界的に有名なピアノメーカーは いくつかあるのですが、 恐らく、皆さんが 「グランドピアノを購入しよう!」 と、思われて、 検討されるのは、 お値段や、入手方法、 お手入れのしやすさから言っても、 国内メーカーから 選ばれる方が多いと思いますし、 私自身が、 これまで演奏してきたピアノ、 所有してきたピアノも、 圧倒的にヤマハが多いので 経験談からも、ヤマハなら詳しく ご説明出来ると思います。 では、まず ・新品か中古か アップライトピアノでも、 グランドピアノでも、 ここを悩まれる方は多いと思うのですが、 結論↓ 初心者で購入されるなら、 中古。 中級から上級者で購入されるなら 新品。 が、おススメです♪ (まあ、上級者は、 言われなくてもわかってますよね(笑)) ・新品のメリット 言うまでもなく、新品ですので、 当然、 「綺麗」「新しい」 欠陥があるとか、そういった心配がなく、 安心して購入出来ますね。 ・新品のデメリット 新品は音程も音色も安定しません。 ピアノを置かれる場所(環境) 演奏される頻度にもよりますが、 特にグランドピアノは、 音が狂いやすく、 ヤマハでグランドピアノ の新品を購入すると、 3回の無料調律が付いてきますが、 数カ月で、あっという間に 使い切ってしまいます。 普通、調律は年1~2回ですが、 酷い場合は、1週間くらいで 狂ってしまいます。 私は普段、年2回 調律をお願いしていますが、 引っ越し等で、移動させた場合も、 これと同様の事が起こります。 ですので、 現時点で引っ越して半年ですが、 既に3回、調律しています。 ・中古のメリット 中古品は、製造されてから、 年数が経っている分、 音が安定しています。 そして、やはりお値段が 新品に比べて、かなりお安くなっているので、 新品の コンパクトグランド 購入するお値段で、 中型グランドピアノが購入できたりします。 ・中古のデメリット やはり、中古品ですので、 それまでの所有者の方が、 どんな状態でピアノを 設置されていたか・・等によって、 ピアノの状態が、大きく変わります。 購入時に修繕して頂けますが、 大きな傷があることもありますし、 何といっても、中身の状態を、 素人が判断するのは難しいです。 ピアノに湿度は大敵ですが、 湿気の多い部屋に、 弾かずに何年も、 放置されていたピアノだと、 ピアノの心臓部と言われる響板 (木で出来ています)や、 弦を打つハンマー (羊毛で出来ています) も、湿気を吸ってしまっていて、 全然、音が出ない・・・ 出ても、綺麗に響いて来ない・・・ 音が悪い・・・ という事が、ありえます。 ・新品か中古か‥私は・・・ ですので、 主にピアノを弾かれる方が、 毎日何時間もバリバリ 弾かれるのであれば、 新品を日々弾きながら、 こまめに調律を行った方が 音も好みに仕上げていけて、 良いと思いますが、 そうでない場合は、 最初から音が安定している中古を 選ばれる方が良いかと思います。 私自身は、新品と中古、 両方のグランドピアノを 所有してきましたが、 私は新品派です。 あくまで私は・・・ですが、 毎日何時間も弾くので、 新品でも、 すぐ音が出るようになりましたし、 どっちにしろピアノは、 気温や湿度の変化で音は狂いやすい でものですから、 気になれば、 調律さんにお願いすればよいので。 中古だと、それまでの所有者の方が 余程大切に手入れをされて、 弾きこんであるピアノでないと、 音の響きが良くなかったり、 音色も耳障りな音だったりする ので、 これまで、中古は2台購入しましたが、 ピアノサロンで試弾した時は、 気に入って購入したはずなのに、 自分好みの音にになってくれるまで、 かなり!時間がかかりました。 以上、ご参考までに。 次回は、 「どの大きさのグランドピアノを選べばいいの?」 について、お伝えしていきますね。 以上、 「グランドピアノおススメ」♪新品or中古? ヤマハグランドピアノについて お伝えしました。 前の記事に戻る(「癒しの手作り」梅干し その2) 次の記事へ (「グランドピアノ」おススメのサイズと置き場所の注意点) ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室
- 「癒しの手作り」梅干し その2
皆さん、こんばんは。 ピアノ指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回は、 「癒しの手作り」梅干し その2 について、お伝えします。 では、しっかり 手を洗って作業にかかります。 梅酢が上がって来ました~♪ 梅酢が出来て、 梅酢の中で、梅が泳いでますね。 カビも何も生えてません。 この時点でほぼほぼ成功ですね♪ 毎回思うんですが、 お塩をまぶしただけで、 こんなに、 水分がでるんですよねえ~・・・! 塩のパワーってスゴイ! 水分が出たので、 梅の果肉に、しわが寄ってきてます。 梅干っぽくなってきました・・・ ワクワク・・・♪ 早速、 塩もみして保存しておいた、 赤しそに この梅酢を少し足して、 ほぐします。 ほぐした赤しそを、 梅の上に乗せます 紫蘇で梅が見えませんね・・・↓ 多めに赤しそが使えたので、 綺麗な赤色になるんじゃないでしょうか・・・ わくわくわくわく・・・♪ 重石を乗せて、ラップ 蓋をして、 土用干しが出来る日を待ちます。 蓋を開けた時に、 カビなどはなかったのですが、 それでも、念には念を入れて、 アルコールで 何度も手や蓋等を消毒しながら 作業しました。 私は塩をしっかり 効かせて作ってますが、 減塩で作る方は、その都度、 手指や容器、蓋などを しっかり消毒しながら作られると、 カビの心配がなくなると思います。 また来月、3日3晩晴れる日を狙って、 土用干しをしますので、 その時また、記事を上げますね。 以上、 「癒しの手作り」梅干し その2 について、お伝えしました。 ブログ内関連記事 →「癒しの手作り」梅干し その1 前の記事に戻る (マムシ指はどうすれば直せるのか) 次の記事へ (「グランドピアノ♪おススメ」新品or中古) ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室
- 「ピアノの練習方法♪お悩み別」その1~自宅での練習のさせ方 心構え編
皆さん、こんばんは。 指導歴28年。 これまでに数百名の生徒に指導をしてまいりました、 兵庫県豊岡市の「ようこピアノ教室」向原葉子です♪ 今回から、シリーズとして、 「ピアノの練習方法」を「お悩み別」にお伝えしていきます。 まず今回は、皆さんが、 一番知りたいであろうこと。 「自宅での練習のさせ方」心構え編です。 保護者の方から、 良くご相談を受ける事柄に、 この、「お家での練習について」 が、トップに来ます。 「練習をしないけれど、 どうしたら練習してくれるのか・・・」 という事なのですが、 ・習い始めたその日から、 少しづつでも「毎日練習」 ・ピアノレッスンに通う事と、 お家での練習はセット ・ピアノ教室は、お家での 練習の仕方を教えてもらう所 まずこの事を、 習う生徒さん、保護者の方に、 しっかり! 分かって頂く必要があります。 「練習なくして上達は、ありません」 「練習をしない・・・」ではなく、 「させないと駄目」なんです。 ですので、習う事を決める際に、 「ピアノを習うのであれば、 毎日練習しないといけないけれど、 出来る?」 と、 お子さんに、必ず確認して下さい。 たとえ、2歳だろうと3歳だろうと、 意味が良く分かっていなくても、 「うん。やる!」 という言葉を引き出してください。 レッスンを受けるのは、 ピアノを習うのは、お子様です。 お母様が、 「習わせたい、弾かせたい・・!」 と思われて、 お教室の門を叩いたとしても、 レッスンを受けるのも、 練習をするのも、お子様なんです。 小さな子供にとって、 楽譜を読んで、指を動かして、 ピアノを演奏するって、 と~・・っても!!大変!!! な事なのです。 音符なんて、真ん中の「ど」は、 結構すぐ覚えられても、 他はいっぱいありすぎて、 何が何だか、わかりません・・・ ですので、レッスンで、 先生とタンバリンを叩いたり、 鍵盤シートと 音符ぬいぐるみで遊んで、 その時は、 楽しくピアノも弾いていても、 お家に帰ったら、楽しいゲームや アニメはあるし、 レゴブロックもあるし・・・ となったら、 「え~・・いやだあ・・ やらな~い!」 とか、言い出す訳です。 まだ、簡単なうちでもそうなので、 少しづつ難しくなっていって、 「レッスンでも、難しくて、 上手く弾けなかったんだよな‥」 と思うと、余計に「やらな~い!」は出ます。 小さければ、小さいほど、そうです。 当然ですよね。 ですので、 「まだ習い始めの、簡単なうちから、 毎日ピアノに向かう事が大切」なんです。 「レッスン通う事と、 お家での毎日の練習はセットだから、 習い始めた今日から、 毎日お家でピアノを弾くんだよ。 自分で、やる!って言ったよね?約束したよね?」 と、簡単なうちに、この約束を守らせましょう。 習い始めは、簡単なので、 言ってみれば、お家で練習しなくても、 器用な子なら、翌週にはマルがもらえますし、 ちょっと不器用な子でも、2~3回でマルがもらえます。 「毎日やらなくても、大丈夫か・・」 と、ここで、 毎日練習させなかったつけが、 あとで来ます。 難しくなってくると、 短い練習時間では、弾けなくなってきます。 毎日1日5分程度だった練習を、 10分、15分、30分・・・と、 増やしていく必要がありますが、 毎日していた練習の時間を、 少しづつ増やすことは、わりと簡単でも、 週に2~3回しか、していなかった練習を、 毎日するようにさせるのは、とても大変です。 ですので、 ピアノを習うのであれば、 初めから毎日練習をさせましょう! ここが、小さいうちからピアノを習わせる事の、 一番大変な部分なのですが、 まだ4歳くらいのお子様が、 レッスンが終わってお家に帰り、 自分で楽譜を開いて、 「毎日練習練習!ここはこう弾くのよって、 先生が仰っていたな♪」 なんて言って、自分で練習をするわけはないので、 小さいうちからピアノを習うのであれば、 保護者の方が、練習に付き添ってあげる必要があります。 その為、保護者の方は大変で、 お子様ともバトルも含め、 結構な覚悟が必要かと思います。 ですので、お家の方が、練習に付き添えないのであれば、 ピアノを習い始めるのを、 小学校に上がられるまで、待たれた方が良いかと思います。 当教室では、 体験レッスンを受けられて、 ご入会を決められた際に、 「教室のご案内」という冊子と、 「教室のお約束」が、書かれた用紙を お渡しするのですが、 そこに「毎日練習すること」と、 「毎日の練習癖を付ける事」を、 記載していまして、 ご入会のご相談の際に、 このお話しも、させて頂いています。 これは、大人の方で、 初めてピアノを習われる方も同様で、 大人の生徒さんの場合は、 体験レッスンのお申し込みの際に、 この事をお伝えして、 お仕事や、お家の用事などが忙しすぎて、 練習時間が、毎日取れない場合は、 レッスンを受ける事自体が、 かなり厳しくなる・・・ というお話をして、 それでも、 体験レッスンを受けられるかどうか、 お尋ねしています。 ピアノレッスン、お稽古事・・・ と言えば、楽しいイメージがあると思うのですが、 実際は、芸事であり、楽器の習得なので、 そもそも 「芸の習得、楽器の習得は容易なものではない」 んです。 滅茶苦茶!ハードル上げましたけれども・・・(笑) 弾けるようになれば、ピアノはとっても楽しい♪ これは事実です。 何より、カッコいい・・・!! ただ、それは簡単な事ではないので、 「とても時間がかかり、根気がいる事だ」 という事を、きちんと理解して頂き、 「何年も習ったのに、 大して弾けずに辞めてしまった・・・」 という事にならないよう、 皆さんの、貴重な時間とお金を、 無駄にする事のないようにして頂けたら・・と思います。 以上、「ピアノの練習方法♪お悩み別~」その1 「自宅での練習のさせ方 心構え編」 を、お伝えしました。 次回は、練習のさせ方実践編です。 ようこピアノ教室HPはこちら♪↓ ようこピアノ教室











